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【中学受験国語】記述問題攻略ガイド – 基本のキから実践テクニックまで
国語2025.08.11

記述問題に苦手意識を持つ学生は多いものです。「何を書けばいいかわからない」「字数が埋まらない」「部分点すらもらえない」といった悩みをよく耳にします。しかし、記述問題には確実に点数を取るための基本的な攻略法があります。今回は、記述問題で確実に得点するための必勝法をご紹介します。
記述問題攻略の4つの基本ステップ
1. 問いを正確に読み取る
記述問題で最も重要なのは、何が問われているかを正確に理解することです。問題文を読む際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 疑問詞に注目: 「なぜ」「どのように」「何が」など、問いの種類を明確に把握する
- キーワードを見つける: 問題文中の重要な語句に線を引く
- 答える観点を確認: 複数の要素を求められている場合は、すべてを網羅する必要がある
問いを誤解してしまうと、どんなに素晴らしい文章を書いても得点につながりません。まずはここをしっかりと押さえることが成功への第一歩です。
2. 答えるべき内容を本文から探す(効率的な読解のコツ)
記述問題の答えは、多くの場合本文中に散らばっています。ゼロから答えを考え出す必要はありません。(そうです。楽をしましょう)以下の方法で効率的に解答の材料を集めましょう。
- 問いに関連する箇所を特定: 問題文のキーワードと同じ語句が使われている段落を重点的にチェック
- 接続詞に着目: 「しかし」「そのため」「つまり」などの接続詞の後には重要な情報がある
- 繰り返し出てくる表現: 筆者が強調したい内容は複数回言い換えられて登場する
本文をフル活用することで解答作成の負担を大幅に軽減できます。
3. 指定字数の8割以上は必ず埋める
字数制限がある記述問題では、指定字数の8割以上書くことが鉄則です。これには明確な理由があります。
- 採点者への印象: 字数が少ないと「内容が薄い」「理解が不十分」という印象を与える
- 部分点の獲得: 多く書けば書くほど、部分点を獲得できる可能性が高まる
- 論理的完成度: 十分な字数で書くことで、論理的に完成された答案になりやすい
字数が足りない場合は、具体例や補足説明を加えて内容を充実させましょう。ただし、無意味な文字稼ぎは逆効果なので注意が必要です。
4. 因果関係を明確に示す
「〜から」「〜ため」など理由を問われる問題では、必ず因果関係を明確に示すことが求められます。
良い例: 「環境問題が深刻化しているため、企業は持続可能な経営が求められているから。」
悪い例: 「環境問題が深刻化している。企業は持続可能な経営をしなければならない。」
理由を問う問題では、「原因→結果」または「根拠→結論」の流れを意識して、接続表現を適切に使いましょう。
記述問題克服のマインドセット
記述問題に「ビビってはいられません」。確かに記述問題は難しく感じられますが、基本的な攻略法を身につければ、確実に得点源にできます。
重要なのは以下のマインドセットです:
- 完璧を求めすぎない: 部分点狙いでも十分価値がある
- 練習を重ねる: 記述スキルは繰り返し練習することで向上する
- 型を覚える: 基本的なパターンを身につければ応用が利く
まとめ
記述問題で点数を取るためには、感覚に頼るのではなく、体系的なアプローチが必要です。今回ご紹介した4つの基本ステップを意識して、しっかりと対策を進めていきましょう。
- 問いを正確に読み取る
- 本文から解答材料を効率的に収集する
- 指定字数の8割以上を目指す
- 因果関係を明確に表現する
これらの基本をマスターすれば、記述問題はもう怖くありません。継続的な練習で、確実に得点力を向上させていきましょう。
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