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【中学受験国語】成績アップには「超具体的な方策」が絶対必要!
国語2025.08.29

成績アップには「超具体的な方策」が絶対必要!
生徒の成績が思うように上がらない…そんな悩みを抱えている先生や保護者の方は多いのではないでしょうか。実は、成績が上がらない原因の多くは「指導方法の具体性不足」にあります。
よくあるダメなパターン
まず、効果の薄い指導パターンを見てみましょう:
- 「ここができてない」の指摘だけ
問題点を指摘するだけで、具体的な改善方法を示さない - 原因分析で終わり
なぜできないのかは分析するが、どう改善するかまで踏み込まない - 「頑張ろう」「基礎を大切に」みたいな曖昧アドバイス
精神論や抽象的な助言に留まってしまう
これらの指導方法では、生徒は「何をどうすればいいのか」が分からず、結果的に成績アップにつながりません。
効果的な指導の具体例
一方、成績アップに効果的な指導は以下のような具体性を持っています:
「話題分けミスが多いから、授業で文章に話題の境界線を引く練習を毎回10分やる」
この指導方法の優れている点は:
- 問題の特定が明確:「話題分けミス」という具体的な課題
- 解決方法が具体的:「文章に境界線を引く練習」
- 実行方法が明確:「毎回10分」という時間設定
- 継続性がある:「授業で毎回」という習慣化
なぜ具体的な方策が必要なのか
学習者、特に成績に課題のある生徒にとって、抽象的なアドバイスは「理解できても実行できない」ものです。具体的な方策が必要な理由は以下の通りです:
1. 行動の明確化
「何を」「いつ」「どのように」「どのくらい」やるかが明確でなければ、行動に移すことができません。
2. 進歩の可視化
具体的な取り組みがあることで、改善の度合いを測定し、成長を実感することができます。
3. 習慣化の促進
具体的な方法は習慣化しやすく、継続的な学習につながります。
具体的方策を作る3つのステップ
Step1: 課題の細分化
「数学ができない」ではなく「連立方程式の文章題で式を立てる部分でつまずく」まで細かく分析する。(例が数学ですみません)
Step2: 解決方法の設計
特定した課題に対して、具体的で実行可能な練習方法や学習方法を考える。
Step3: 実行計画の策定
「いつ」「どこで」「どのくらいの時間」「何回」やるかを明確に決める。
まとめ:抽象論では成績は上がらない
成績アップには、問題点の指摘や精神論だけでは不十分です。生徒が実際に「行動できる」レベルまで具体化された方策が絶対に必要です。
指導する側も、ついつい「もっと頑張って」「基礎を大切に」といった抽象的なアドバイスをしがちですが、それでは生徒の成長は望めません。
「話題分けミスが多いから、授業で文章に話題の境界線を引く練習を毎回10分やる」
これくらい具体的でなければ、真の成績アップは実現できないのです。
※自戒の念も込めて、指導者として常に具体性を意識していきたいと思います。