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【中学受験国語】問いかけ表現で読解力UP
国語2025.10.07
「文章が長すぎて、何が重要なのか分からない…」
中学受験の国語で、こんな悩みを抱えているお子さんは多いはずです。でも実は、文章には「道しるべ」があるのをご存知ですか?
その道しるべこそが「問いかけ表現」です。
これを見つけるだけで、読解力が劇的に変わります
❓なぜ「問いかけ表現」が重要なのか
文章を書く人(筆者)は、読者に「ここが大事だよ!」と伝えるために、わざと問いかけの形を使います。
つまり、問いかけ表現=重要ポイントのサインなのです。
💡入試でよく出る問いかけ表現
- 「なぜだろうか。」
- 「どういうことか。」
- 「本当にそうだろうか。」
- 「では、どうすればよいのか。」
- 「それは何を意味するのか。」
📍問いかけ表現の位置で意味が変わる!
実は、問いかけ表現は文章のどこに出てくるかで、役割が大きく変わります。
| 位置 | 役割 | 重要度 |
|---|---|---|
| 序盤 | その文章のメインテーマを示す | ★★★ |
| 中盤 | 話題転換のサイン | ★★☆ |
| 終盤 | まとめや結論への導入 | ★★★ |
序盤の問いかけ表現
役割:メインテーマの提示
文章全体で何を論じるのかを示す、最も重要な問いかけです。
例文:
👉 このあとの文章は:
「AIへの依存の是非」について論じていくことが分かります。
中盤の問いかけ表現
役割:話題転換のサイン
「ここから新しい視点で話すよ」という合図です。
例文:
👉 このあとの文章は:
メリットの話から「デメリット」の話に切り替わることが分かります。
終盤の問いかけ表現
役割:まとめや結論への導入
筆者が最も言いたいことを述べる直前の合図です。
例文:
👉 このあとの文章は:
筆者の主張や結論が述べられることが分かります。
✏️実践!問いかけ表現を見つける3ステップ
ステップ1:文章を読みながら「。」に注目
「〜か。」で終わる文を探します。疑問符「?」ではなく、句点「。」がポイントです。
ステップ2:見つけたら即マーク
マークの仕方:
- 赤ペンで○をつける
- 蛍光ペンでラインを引く
- 余白に「問」と書く
自分が分かりやすい方法でOKです!
ステップ3:その問いへの「答え」を探す
問いかけ表現の直後には、必ず答えが書かれています。これが読解のカギです。
パターン:
それは、友達の姿を見つけたからだ。(←答え)
🎯問いかけ表現を使った実戦テクニック
テクニック1:設問と照合する
「筆者の主張を答えなさい」という問題なら、終盤の問いかけ表現とその答えを見れば、すぐに解答できます。
テクニック2:文章構造を把握する
問いかけ表現に番号をふると、文章の流れが一目瞭然に。
- ①序盤の問い → テーマ設定
- ②中盤の問い → 視点転換
- ③終盤の問い → 結論導入
テクニック3:記述問題で使う
「なぜ〜なのか」という記述問題は、本文中の問いかけ表現とその答えをヒントにすると書きやすくなります。
⚠️注意:こんな問いかけは要注意
会話文の中の問いかけ
物語文で、登場人物が「〜か。」と考えているシーンは、筆者の問いかけではありません。
見分け方:「 」(カギカッコ)の中にある問いかけは、登場人物のセリフです。
📝まとめ
文章の構造が見えてきます
- 序盤の問い → メインテーマ
- 中盤の問い → 話題転換
- 終盤の問い → 結論導入
「〜か。」というたった一文字の違いを見逃さないだけで、読解力は劇的に変わります。
今日から、問題を解くときは必ず「問いかけ表現」に注目してみてください。
きっと、文章が今までとは違って見えるはずです。