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【中学受験国語】記号選択問題で本当に大切なこと
国語2025.11.10
記号選択問題で本当に大切なこと
テストや問題集で記号選択問題を解く時、みなさんはどのように答えを選んでいますか?選んだ答えが正解だったら、それで満足していませんか?
実は、記号選択問題において最も大切なのは「正解したかどうか」ではありません。
「なぜその答えを選んだの?」に答えられますか?
この問いに明確に答えられるかどうか。これこそが、本当の国語力を測る指標なのです。
たとえ正解したとしても、その理由を説明できなければ意味がありません。逆に、たとえ間違えたとしても、自分なりの根拠を持って答えを選んでいれば、そこから大きく成長することができます。
当てずっぽうの正解は実力を下げる
「なんとなく」「勘で」選んだ答えが偶然正解してしまうこと、ありますよね。でも、これは実は危険な罠なんです。
当てずっぽうで正解してしまうと、実力は下がります。
なぜなら、正解したことで「自分は理解している」という錯覚が生まれ、本来必要な「考えるプロセス」を省略してしまうからです。運良く正解できただけなのに、それを実力だと勘違いしてしまうのです。
根拠を持った解答は実力を上げる
一方で、明確な根拠を持って答えを選ぶ習慣をつけると、たとえその時は間違えたとしても、確実に実力は向上していきます。
根拠を持って解答すれば、実力は上がります。
「この一文にこう書いてあるから」「登場人物の心情がこのように変化しているから」といった明確な理由があれば、間違えた時にどこで考え方がずれたのかが分かります。そして、その修正こそが本当の学びになるのです。
正答率より「説明力」を磨こう
ですから、テストの点数や正答率ばかりに気を取られるのではなく、「なぜその答えを選んだのか説明できるか」という「説明力」を磨くことに意識を向けましょう。
解答後には、自分に問いかけてみてください。
- 「なぜこの選択肢を選んだの?」
- 「本文のどこを根拠にしたの?」
- 「他の選択肢が違う理由は説明できる?」
この習慣こそが、国語力を飛躍的に伸ばす鍵なのです。
理由を言葉にする習慣が国語力の基礎を作る
自分の思考プロセスを言葉にする。これは簡単なようで、実はとても高度な能力です。
でも、この「理由を言葉にする習慣」こそが、国語力の基礎を作ります。読解力、表現力、論理的思考力、すべてがこの習慣から育っていくのです。
最初はうまく説明できなくても構いません。「なんとなく」を少しずつ「こういう理由で」に変えていく。その積み重ねが、やがて確かな国語力となって花開きます。
まとめ
記号選択問題で本当に大切なのは:
- 正解したかどうかではなく、理由を説明できるかどうか
- 当てずっぽうの正解は実力を下げる
- 根拠を持った解答は実力を上げる
- 正答率より「説明力」を磨くことが重要
- 理由を言葉にする習慣が国語力の基礎を作る
次に問題を解く時は、ぜひ「なぜその答えを選んだの?」と自分に問いかけてみてください。その一問一問の積み重ねが、あなたの国語力を確実に高めていくはずです。