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【中学受験国語】解き直しは「答え合わせ」じゃない。次に活かすための復習術

国語

2025.12.16

【中学受験国語】解き直しは「答え合わせ」じゃない。次に活かすための復習術

解き直しは「答え合わせ」じゃない。次に活かすための復習術

塾の授業を受けたあと、必ずやるのが「解き直し」。でも、多くのお子様が陥りがちな罠があります。

それは、答えを確認して「あぁ、正解はそうだったのね〜」で終わってしまうことです。

せっかく時間をかけて解き直しをしても、これではもったいない。本当に力をつけるための解き直しには、もう少し深い取り組みが必要なのです。

解き直しの本当の目的とは?

解き直しの目的は、単に正解を知ることではありません。

次に初見の文章に出会ったとき、同じように解けるようになること。これが本当のゴールです。

授業で扱った文章は、先生の解説を聞いて理解できました。でも、それだけでは不十分。テストで出るのは初めて見る文章です。そこで同じように考え、同じように解けなければ意味がありません。

だからこそ、解き直しでは「どう考えればいいのか」というプロセスを自分のものにする作業が必要なのです。

解き直しで確認すべき3つのポイント

効果的な解き直しをするために、次の3つを必ず確認しましょう。

①文章のどこに注目すべきだったのか?

問題を解くカギになる部分は、文章のどこにありましたか?

  • 接続詞の後の文だった
  • 対比されている箇所だった
  • 筆者の主張が書かれている段落だった
  • 登場人物の心情が描かれている描写だった

こうした「注目ポイント」を明確に意識することで、次に別の文章を読むときに「ここが大事そうだ」と気づけるようになります。

自分が見落としていた部分、気づかなかった重要箇所があれば、「なぜ見逃したのか」も考えてみましょう。そこにあなたの弱点が隠れています。

②どうやって解くのか?

正解にたどり着くまでの思考の道筋を確認します。

例えば:

  • まず選択肢を先に読んで、何が問われているかを把握する
  • 本文に戻って該当箇所を探す
  • 選択肢と本文を照らし合わせて、違う部分を見つける
  • 消去法で絞り込んでいく

こうした「解法の手順」を言語化できるようにしておくことが大切です。

頭の中で「なんとなく」分かっているだけでは、次の問題で再現できません。「こういう手順で考えればいい」と明確にすることで、初見の問題でも同じアプローチができるようになります。

③先生がどう解説していたか?

授業での先生の解説は、プロの思考プロセスそのものです。これを自分の中に取り込むことが解き直しの最大の価値です。

先生が授業で言っていたことを思い出してみましょう:

  • 「ここに『しかし』があるから、話が転換しているね」
  • 「この選択肢は『すべて』という言葉があるから怪しい」
  • 「筆者の主張は最終段落にあることが多いよ」

こうした先生の着眼点や考え方を、自分の解き方として習得していくのです。

可能であれば、解き直しのときに先生の解説を簡単にメモしておくと良いでしょう。見返したときに「そうだ、こう考えるんだった」と思い出せます。

「分かったつもり」から抜け出す方法

解き直しでありがちなのが、「分かったつもり」になってしまうことです。

解説を聞いて「なるほど」と思う。でも実際には、自分の言葉で説明できなかったり、似た問題が出たときに解けなかったり。これは理解が浅い証拠です。

本当に理解できているかを確認する簡単な方法があります。それは「人に説明できるか試してみる」こと。

友達や家族に、「この問題はこう考えて解くんだよ」と説明してみてください。うまく説明できなければ、まだ理解が足りていません。

もし説明する相手がいなければ、ノートに「解き方の手順」を書き出してみるのも効果的です。

解き直しを「作業」にしないために

解き直しが単なる作業になってしまうと、時間をかけても力はつきません。

避けたいのは、こんな解き直しです:

  • 答えを赤ペンで書き写すだけ
  • 解説をただ読むだけ
  • 「次は気をつけよう」と思うだけ

これらは「やった感」はあるけれど、学びは少ないのです。

効果的な解き直しには、能動的な思考が必要です:

  • 「なぜ自分は間違えたのか?」と自問する
  • 「どこに注目すべきだったのか?」と分析する
  • 「次はどう考えればいいか?」と計画する

考えながら復習することで、解き直しの時間が本当の学びの時間に変わります。

復習ノートを作るのもおすすめ

解き直しで得た学びを定着させるために、復習ノートを作ることをおすすめします。

ノートには:

  • 間違えた問題の番号
  • どこを見落としていたか
  • 正しい解き方・考え方
  • 先生のアドバイス
  • 次に活かすポイント

こうした情報をまとめておくと、テスト前に見返すときに自分だけの参考書になります。

また、書くことで思考が整理され、理解も深まります。

時間がなくても最低限やるべきこと

理想的には上記のすべてをやるのがベストですが、時間がないときもあるでしょう。

そんなときでも、最低限これだけはやってください

  1. 間違えた理由を一言でいいからメモする(「接続詞を見逃した」「選択肢をよく読まなかった」など)
  2. 正しい解き方を声に出して説明してみる(30秒でもOK)

この2つだけでも、ただ答えを見るよりはるかに効果があります。

まとめ:解き直しは「次」のため

解き直しは、過去を振り返る作業ではありません。未来の成功のための準備です。

授業で扱った問題は、もう二度と本番では出ません。でも、そこで学んだ考え方や解法は、どんな問題でも使えるのです。

解き直しをするときは、この3つを必ず確認しましょう:

  1. 文章のどこに注目すべきだったのか?
  2. どうやって解くのか?
  3. 先生がどう解説していたか?

「あぁ、正解はそうだったのね」で終わらせず、「次はこうやって解こう」という学びに変える。

この意識の違いが、成績の伸びを大きく左右します。今日から、解き直しの質を変えていきましょう。


小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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