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四谷大塚4年生 第9回組分けテスト 国語 大問3・4 解説
テスト2026.01.29
📚 4年生 第9回組分けテスト
国語 大問3・4 徹底解説
💡この解説について
四谷大塚4年生組分けテストの国語、大問3(説明的文章)と大問4(物語文)を詳しく解説します。あらすじと全設問の解答・解説を掲載していますので、復習にお役立てください。
📖 大問3: 説明的文章 詳細解説
【出典】
榎本博明「読書をする子は○○がすごい」(日本経済新聞出版)
📝 文章のあらすじ
【序論】インターネット時代の問題
インターネットで何でも検索できる時代になり、自分の頭でじっくり考えることを省略する風潮が顕著になってきた。
学生の反応: 「ネットで検索するのと考えるのと、何が違うんですか?」
筆者の主張: 自分自身の経験に根ざして熟成した思いや考えをこねくり回すのは、ネット上の情報を検索し引き出すのとはまったく様相が異なる。
【問題点】学生のレポートの実態
- インターネット普及後、ネット上の情報を切り貼りしたレポートが目立つ
- 「である」調が「ですます」調に変わるなど、明らかな切り貼り
- 他人の考えを切り貼りするのが悪いという意識が弱い
- 自分の頭でじっくり考えることを放棄している
【第1の解決策】文章化による思考の深化
カウンセリングの効果:
- じっくり耳を傾けてくれる聴き手を前に語ることで気づきが得られる
- これまでと違った構図のもとに自分の経験や思いを検討できる
日記を綴る効果:
- 自分の内面に渦巻くモヤモヤした思いを文章にすることで、心の中が整理される
- 言葉にするということは、言葉を用いてモヤモヤした頭の中を整理することに等しい
重要な理由:
- 経験そのものが言語構造を持っているわけではない
- モヤモヤした心の内を伝えるには、それを言葉ですくいとる必要がある
- まだ意味をもたない解釈以前の経験に対して、意味を与えていくこと
語彙の重要性:
- 語彙が乏しいと、内面をうまく言語化できない
- 思考が深まらない
- 本を読まない者が増えているという最近の風潮は、危機的
【第2の解決策】読書の効用
①語彙が豊かになる
②自分自身を見つめる機会になる
- 実用書ばかりを読む「実学志向」では思考は深まらない
- 本を読むことは、けっして情報収集のためだけではない
記憶の活性化:
- 自分の記憶の中に眠っているさまざまな素材が活性化される
- ふだん意識していなかった記憶の断片が浮かび上がる
- それをきっかけにいろいろなことが連想によって引き出される
自分を見つめ直すきっかけ:
- 日頃忘れていた自分と出会うことができる
- 長らく意識にのぼることがなかったいろんな時期の自分に触れることができる
- 本を読まずにいると、自分を見失うことになってしまう
③異質な知識やものの見方・考え方に出会う
ネットの問題点:
- 関連する情報が自動的に選別されて出てくる
- 使用者の履歴をもとに関心をもちそうな情報が選び出される
- 興味のある見出ししかクリックしないため、出会う情報が非常に偏ったものになる
- 自分の考えに対する反証になるような情報には目を向けない
- 異質なものの見方・考え方に触れる機会がなく、自分の見方・考え方に凝り固まってしまいがち
ネット上の喧嘩や誹謗中傷が目立つ理由:
- 自分と違うものの見方・考え方を理解できない
- 理解しようという心構えもない
- 自己中心性からの脱却ができていない
【結論】読書の多角的な効用
- 心の世界を広げ、異質な他者に対する寛容な態度を身につける
- いろんな視点を自分の中に取り込むことで、物事を多角的にみることができる
- 深くじっくりと考えることができるようになる
実践方法:
- 関心の幅を狭めずに、あえていろんな領域の本を読むように心がける
- 家庭や学校では、さまざまな領域の本を揃える工夫が必要
🎯 文章の構造
↓
【問題提起】ネット検索と考えることの違い
↓
【具体例】学生のレポートの実態(切り貼り)
↓
【解決策①】文章化による思考の深化
– カウンセリング
– 日記を綴る
– 語彙の重要性
↓
【解決策②】読書の効用
– 語彙が豊かになる
– 自分自身を見つめる機会
– 異質な知識との出会い
↓
【結論】多角的な読書の推奨
📊 各設問の詳細解説
問題: 1~3に入る適切な言葉を選ぶ
1: ウ(だが)
2: ア(つまり)
3: イ(また)
【解説】
1の解説:
- 空欄の前:「自分で考えるといっても~自分の記憶を検索している面がある」
- 空欄の後:「思いや考えをこねくり回すのは~ネット上の情報を検索するのとはまったく様相が異なる」
- 前後が反対の内容なので、逆接の「だが」が入る
- 「たしかに~。だが…」という決まった言い方
2の解説:
- 空欄の前:「頭の中が整理できない」
- 空欄の後:「思考が深まらない」
- 前の内容を言いかえているので、換言の「つまり」が入る
3の解説:
- 空欄の前:「関心をもちそうな情報が選び出されて表示される」
- 空欄の後:「興味のある見出ししかクリックしない」
- 2つの理由を並べているので、並立の「また」が入る
問題: 「自分の頭でじっくり考えることを省略する風潮が顕著になってきた」とありますが、その例として筆者はどのようなことをあげていますか。文章中の言葉を使って五十字以内で答えなさい。
学生たちのレポートに、ネット上で検索して出てきたものを切り貼りしたものが目立つようになってきたこと。
【解説】
- 傍線①の直後の段落(13~25行目)を読む
- 「学生たちのレポートをみても、インターネットが普及してからは、ネット上で検索して出てきたものを切り貼りしたものが目立つようになった」(13~16行目)
- これが具体例として挙げられている
- 文章中の言葉を使って、50字以内にまとめる
💡記述のポイント
- 「学生たちのレポート」という主語を明確に
- 「ネット上で検索して出てきたものを切り貼り」という具体的な行為
- 「目立つようになってきた」という傾向
- 「~こと。」で締める
問題: 「ネットで検索するのと考えるのと、何が違うんですか?」とありますが、ネットで検索することと考えることの違いについて筆者はどのように述べていますか。
イ ネットで調べることは、自分の経験から考えることとは違い、ネット上の情報をただ引き出すだけだ。
【解説】
- 傍線②の直後(9~13行目)を読む
- 「読書も含めて自分自身の経験に根ざし、年月をかけて熟成した思いや考えをこねくり回すのは、自分自身から切り離されてネット上にある情報を検索し引き出すのとはまったく様相が異なる」
- 自分の経験に根ざして考える vs ネット上の情報を引き出すだけ
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「考えが深まりやすい」← 逆。筆者はネット検索では考えが深まらないと主張
- ウ: 「有効に時間が使える」← 時間の効率性について述べていない
- エ: 「ほとんど違いはない」← 逆。「まったく様相が異なる」と述べている
問題: 「それ」とはどのようなものですか。二十字ではじめの五字をぬき出しなさい。
言葉になら(ない衝動的なもの、感情的なもの)
【解説】
- 傍線③の直前に「モヤモヤした心の内」とあるが、字数に合わない
- さらにそれを言いかえた表現を探す
- 44・45行目:「言葉にならない衝動的なもの、感情的なものが、自分の中に渦巻いているのを感じることがある」
- 設問で「どのようなもの?」とたずねられていることも手がかり
問題: 「自分の思いを書いたり語ったりすることが大事だ」とありますが、なぜですか。
エ 自分の内面に渦巻くモヤモヤした感情を整理し、自分を客観的に見ることができるようになるから。
【解説】
- 傍線④に続く部分で理由が述べられている
- 「それが~経験を整理することにつながるからだ」(49・50行目)
- 「まだ意味をもたない解釈以前の経験に対して、書いたり語ったりすることのできる意味を与えていく」(53・54行目)
- = 自分を客観的に理解できるようになる
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「無駄な経験を忘れる」← 無駄な経験を忘れるとは言っていない
- イ: 「安心して生活できる」← 安心感については述べていない
- ウ: 「客観的な意見をもらう」← 他者からの意見については言及なし
問題: 「本を読まない者が増えているという最近の風潮は、危機的と言ってよいだろう」とありますが、筆者はなぜそう考えるのですか。空欄に当てはまる言葉を指定の字数でぬき出しなさい。
・はっきりしない自分の内面を 1:三字 して 2:六字 ためには、読書によって語彙を増やすことが有効だから。
1: 言語化
2: 思考を深める
【解説】
- 傍線⑤の直前に「そうなると(=そう考えると)」とあるので、その前に理由がある
- 58・59行目:「内面のモヤモヤを言語化して思考を深めるには、語彙の豊かさが求められる」
- 61行目:「思考を深めるのに読書が役立つ」
問題: 「本を読むことは、自分を見つめ直すきっかけになる」とありますが、どういうことですか。
ウ 文章を読むことで、自分の記憶の中に眠っているものが活性化され、普段は忘れてしまっていることがらがよみがえり、それをきっかけにいろいろな自分が思い出されるということ。
【解説】
- 傍線⑥の直前で「このように」とまとめているので、前の段落に説明がある
- 70~73行目:「本を読んでいると、自分の記憶の中に眠っているさまざまな素材が活性化され、ふだん意識していなかった記憶の断片が浮かび上がり、それをきっかけにいろいろなことが連想によって引き出されてくる」
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「今すぐ役立つ情報を手に入れる」← 実用書ばかりでは思考は深まらないと述べている
- イ: 「新しい自分を見つける」← 忘れていた自分に触れるのであって、新しい自分を見つけるのではない
- エ: 「大切な思い出を忘れずにすむ」← 思い出を保存することが目的ではない
問題: 「異質なものの見方・考え方に~凝り固まってしまいがちだ」とありますが、
1: そうなる理由として筆者が述べていることとして不適切なものを一つ選ぶ
2: 筆者は傍線⑦に対して、どのように対処すべきであると述べていますか
1: ア(ネット上の情報はすべて正しいとは限らず、どれが正しいか判断できないから)
2: イ(読書によって異質な知識やものの見方に出会うことで、心の世界を広げ、さまざまな視点から自分の頭でじっくりと考えるべきだ)
【解説】
1の解説:
- 傍線⑦の直前に「そのため」とあるので、前の段落に理由がある
- 89~91行目:「ネットの世界では~表示される」→イ
- 91~93行目:「興味のある~偏ったものになってしまう」→ウ
- 93・94行目:「自分の考え~目を向けようとしない」→エ
- アは本文に記述がないので不適切
2の解説:
- 102~104行目:「心の世界を広げ、異質な他者に対する寛容な態度を身につけるという意味でも、読書によっていろんなものの見方・考え方に触れるのは大切なことである」
- 104~106行目:「さらには、いろんな視点を自分の中に取り込むことで、物事を多角的にみることができ、深くじっくりと考えることができるようになる」
問題: 次の見出しにしたがって文章を大きく二つに分けるとき、後半はどこからになりますか。
前半: 思考を深めるための経験の言語化
後半: 思考を深める読書
ウ 56行め
【解説】
- この文章は前半で「思考を深めることの大切さ」について述べている
- 後半では「そのために読書がどのように役に立つか」を述べている
- 56行目からの段落で「本を読まない者が増えている」と、「読書」が話題になり始める
- 59・60行目:「思考を深めるのに読書が役立つ」
- したがって、56行目から後半が始まる
💡 大問3 学習のポイント
📌文章全体の構造を把握する
- 問題提起(ネット時代の弊害)
- 解決策①(文章化の重要性)
- 解決策②(読書の効用)
- 結論(多角的な読書の推奨)
📌接続語に注目
- 「だが」「つまり」「また」など、文と文の関係を示す言葉
- 「そのため」「このように」など、理由や結論を導く言葉
📌対比構造を理解
- ネット検索 vs 自分で考える
- 実用書 vs 多様な読書
- 偏った情報 vs 異質な知識
📌記述問題のコツ
- 文章中の言葉を使う(必須の場合)
- 主語と述語を明確に
- 指定字数の8割以上を使う
- 「~こと。」「~から。」で締める
📚 大問4: 物語文 詳細解説
【出典】
風野潮「ペンタとニック」(文研出版)
📝 あらすじ
【登場人物】
- 山中健太(通称:ペンタ) – 小学5年生の主人公
- ニック – ペンタが5年間飼っている猫(弟のような存在)
- 小川さん – 隣町に住むおばあさん
- ユキちゃん – 小川さんの家の白猫(ニックの恋人)
- 小トラ – ニックとユキちゃんの子猫(茶トラ)
- パパ – ペンタの父親
- 平野さん – ニックのポスターを一緒に貼った人
- 三池先生 – 動物病院の先生
【物語の背景】
春休みに入ってすぐ、5年間飼っている弟のような存在の猫「ニック」が行方不明になった。ペンタは迷い猫のポスターを作って必死で探している。そのころから、時々ペンタの頭の中で、不思議な声が聞こえるようになった。
そして、弟が生まれたうれしい日の翌日、悲しい知らせがあった――
【展開①:小川さんからのメール】
三池先生が他の町の動物病院にもポスターを送ってくれたおかげで、隣町に住む小川さんからメールが届いた。
小川さんが知らせてくれたこと:
- ニックは5年ほど前から、週に1、2回ほど小川さんの家に通っていた
- 理由:小川さんちにもらわれてきた白猫の「ユキちゃん」にひとめぼれ
- 両想いになり、小川さんは仕方なくニックを部屋に入れてあげていた
- 小川さんちでは「トラ」と呼ばれていた(毛並みの模様から)
- トラ(ニック)とユキちゃんは、5年間ラブラブ状態
- 今年生まれた子猫も入れて、六匹も子どもがいた
最も信じられないこと:
ニックが、もうこの世にはいないということだった。
- 春休み最初の金曜日、小川さんちから帰ろうとしたとき、交通事故にあった
- 近くの動物病院に運び込んで、必死で治療してもらったけれど
- 三日後の月曜日に、息を引き取った
【展開②:小川さんの家を訪問】
ママと赤ちゃんのお見舞いに行ったあと、パパの車で病院から小川さんの家に向かう。
玄関での出来事:
- ドアが開いたとたん、茶色い小さなかたまり(子猫)が飛び出してきた
- 「ミャ~ミャ~」鳴きながら、ペンタの足のまわりをグルグル回る
- 小川さんが「小トラ」を抱き上げて、玄関に入れるようにしてくれた
座敷での光景:
- 白い子猫と茶トラの子猫がわらわらと走り回っている
- その真ん中に、きれいな白猫(ユキちゃん)がどっしり構えていた
- 仏壇には、優しそうな笑顔のおじさん(小川さんのご主人)の写真
- その横には、ユキちゃんと寄り添って写っているニックの写真
小川さんの言葉:
「この写真、コピーしてありますので、よかったら持って帰ってあげてください。お骨のほうは、昔飼うてたネコが入っている動物霊園のお墓に、入れさせてもらいました。勝手にしてしまって、すみません」
【展開③:ペンタの悲しみ】
パパと一緒に頭を下げたあと、並んで仏壇の前に座り、ニックの写真に向かって手を合わせた。
「ニック…おまえ、春休みに入ってすぐにはもう、亡くなってしもてたんやな」
しあわせそうな写真を見ていると:
- 目の前がゆらゆらと揺れて、泣きそうになってきた
- 服の袖でゴシゴシと目をこすっていた
不思議な声:
不意に『泣いてもええんやで』と、頭の中で声が聞こえた気がした。
『ニック!ニック!もしかしておまえ、ほんまにニックやったんか?』
春休みから運動会まで、ずっと頭の中で聞こえていた声の主に呼びかけたが、もう誰の声も聞こえてこない。
【展開④:交通事故の真相】
小川さんの説明:
- いろんな裏道にくわしいはずのニックが事故にあったのは
- 車両進入禁止のはずの狭い路地を暴走していた車にひき逃げされたから
- 警察もちゃんと捜査してくれない
- 犯人がのうのうと逃げのびているってことが、悔しくてたまらない
交通事故の真相を聞いて、もうどうしても、涙が止められなくなってしまった。
パパの優しさ:
- パパは「泣くな」とは言わずに
- 泣きやむまでのあいだ、優しくペンタの背中をなでてくれた
さっきの『泣いてもええんやで』も、きっとほんまのニックが言うてくれたんやと思ったから、人んちだってことも構わずに、涙がかれるまで、ペンタは泣き続けた。
【結末:新しい出会い】
いつまでも泣いてはいられないし、よその家にあんまり長居するわけにもいかない。
ニックの写真をもらってから、小川さんの家をあとにすることにした。
玄関の扉を開けようとしたとき:
- 茶トラの子猫がまたペンタの足にまとわりついてきた
- 「こら、やめなさい小トラ!お客さんが、帰られへんやないの」
- 小川さんに叱られても、その子猫は、ペンタのまわりをグルグル回りながら、キラキラした目で見上げてくる
そのやんちゃそうな瞳の輝きは、ニックとそっくりだった
パパの提案:
「もし、よろしければ、この子を、うちに連れて帰らせていただけないでしょうか?」
小川さんの返答:
「もちろん、いいですよ。もともと、トラちゃん、じゃなくてニックくん、の子どもでもあるわけですし。健太くんにすごくなついているようですから、どうか連れて帰ってあげてください。また遊びに来てくれたら、わたしたちはそれで構いませんので…ありがとうございました」
ペンタの気持ち:
パパがお礼を言っているあいだ、ニックの子ども=ニックジュニアは、ペンタの腕の中で「ミャ~」と鳴きながら、大きなあくびをしていた。
🎯 物語の構造
↓
【悲しい知らせ】小川さんからのメール
– ニックは小川さんの家に通っていた
– ユキちゃんとの恋
– 六匹の子ども
– 交通事故で死亡
↓
【訪問】小川さんの家へ
– 仏壇のニックの写真
– しあわせそうな姿
↓
【悲しみ】涙が止まらない
– ひき逃げの真相
– パパの優しさ
– 泣いてもええんやで(ニックの声)
↓
【新しい出会い】小トラとの出会い
– ニックとそっくりの瞳
– 家に連れて帰ることに
– ニックとのつながりが続く
📊 各設問の詳細解説
問題: 「悲しい知らせ」とありますが、具体的にはどのような知らせですか。空欄に当てはまる言葉を十字でぬき出しなさい。
・ニックが 十字 という知らせ。
もうこの世にはいない
【解説】
- ニックを探しているポスターを見た小川さんが知らせてくれたメールの内容(12~36行目)を読む
- 31・32行目:「いちばん信じられない…信じたくないことは、ニックが、もうこの世にはいないということだった」
- これが「悲しい知らせ」の内容
問題: 「小川さんって人が知らせてくれた」とありますが、小川さんのメールからわかったこととして最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
ウ ニックは小川さんの家では「トラ」と呼ばれ、白ネコのユキちゃんとの間に子どもが六匹いた。
【解説】
- 小川さんからのメールの内容を確認する
- 22~27行目:「小川さんちでは~六匹も子どもがいたってことにもおどろいた」
- これがウの内容と一致
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「ペンタの家に帰ってこなくなった」← 12・13行目「もう五年ほど前から~通っていた」とあるので、ニックはペンタの家から小川さんの家に通っていた
- イ: 「二日後に亡くなった」← 35・36行目「三日後の月曜日に、息を引き取った」
- エ: 「小川さんとご主人にとてもかわいがられていた」← 14・15行目「ご主人が亡くなってひとりぐらしになった小川さん」
問題: 「しあわせそうな写真を見ていると~泣きそうになってきた」とありますが、この時の「ぼく」の気持ちとして最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
エ 本当にニックが死んでしまったのだと実感し、もう会えないと思うと悲しくてたまらない。
【解説】
- 仏壇に位牌や写真を置くということは、その人(動物)がもう帰ってこない存在=死者になったということを明確にする行為
- ペンタは仏壇にかざられたニックのしあわせそうな写真を見ると、改めてニックがもうここにいないこと、亡くなってしまったことを思い知らされた
- 悲しくて泣きそうになった
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「うらぎられたようで悔しい」← ペンタは裏切られたとは思っていない
- イ: 「しあわせに暮らしていたことがわかりうれしい」← うれしいではなく悲しい
- ウ: 「感謝の気持ちでいっぱい」← 感謝よりも悲しみが強い
問題: 「不意に『泣いてもええんやで』と、頭の中で声が聞こえた気がした」とありますが、この時の「ぼく」の気持ちとして最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
ア ニックがそばにいて自分をなぐさめてくれているようで、心が支えられたように感じている。
【解説】
- ペンタは「もしかしておまえ、ほんまにニックやったんか?」(78・79行目)と思わずその声に呼びかけている
- 春休みから運動会までずっと聞こえていたのは、ニックがことあるごとに自分にかけてくれた声のように思われた
- 今も泣きそうな自分を「泣いてもええんやで」と優しく慰めてくれたように感じた
×他の選択肢の問題点:
- イ: 「見抜かれたように感じ、不安」← 不安ではなく、慰められている
- ウ: 「気のせいだと言い聞かせて、冷静に」← 逆。ニックの声だと信じている
- エ: 「小川さんが声をかけてくれたと思い、はずかしい」← 小川さんの声ではなく、ニックの声
問題: 「もうどうしても、涙が止められなくなってしまった」とありますが、なぜですか。空欄に当てはまる言葉を指定の字数でぬき出し、また、3には当てはまる言葉を後から選び、記号で答えなさい。
・ニックが 1:四字 されたうえに、犯人は 2:七字 ことを知って、3 が強くこみあげてきたから。
1: ひき逃げ
2: 逃げのびている
3: ウ(悔しさと悲しさ)
【解説】
- 傍線⑤の直前に、「交通事故の真相を聞いて」とある
- 85・86行目:「車両進入禁止のはずの狭い路地を暴走していた車にひき逃げされた」
- 88・89行目:「犯人がのうのうと逃げのびているってことが、悔しくてたまらない」
- それを聞いて、「悔しさ」とニックを失った「悲しさ」で涙が止まらない
問題: 「パパは『泣くな』とは言わずに、~なでてくれた」とありますが、この時のパパの様子として最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
イ 大すきなニックを失った「ぼく」の悲しみの大きさを理解し、気のすむまで泣かせてあげたいと思っている。
【解説】
- 問五で見たように、交通事故の真相を聞いて、悔しさと悲しさで涙が止まらなくなったペンタ
- パパはペンタの深い悲しみが痛いほどわかったので、そっと優しく背中をなでてくれている
- 無理に涙を我慢する必要はない、気が済むまで泣かせてあげたいという優しい気持ち
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「恥ずかしいことなので、早く泣き止むように」← 逆。泣かせてあげたいと思っている
- ウ: 「『泣いてはいけない』と伝えようとしている」← 逆。泣いてもいいという気持ち
- エ: 「どうしてよいのかわからず、あきらめている」← あきらめているのではなく、理解している
問題: 空欄に当てはまる言葉として適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
・涙が ( ) まで、ぼくは泣き続けた。
イ かれる
【解説】
- ペンタは「涙がなくなってしまう(=涙がかれる)」まで泣き続けた
- ここでの「かれる」は植物が「枯れる」という意味ではなく
- 井戸水やオアシスが「涸れる」というときに使う、「水がなくなる」という意味
問題: 「茶トラの子ネコがまたぼくの足にまとわりついてきた」とありますが、この時の「ぼく」の気持ちを、文章中の言葉を使って四十五字以内で答えなさい。
やんちゃそうな瞳の輝きがニックとそっくりだったので、うちに連れて帰りたくなっている。
【解説】
- 足にまとわりついてきて「キラキラした目で見上げてくる」(106行目)子猫を見て
- 107行目:「そのやんちゃそうな瞳の輝きは、ニックとそっくり」だと思った
- 109行目:ペンタは思わず小川さんに、「すみません、あの…」と言いかけた
- 110・111行目:「ぼくが言いたかったことをパパが言ってくれた」
- 112・113行目:「この子を、うちに連れて帰らせていただけないでしょうか?」
💡記述のポイント
- 「やんちゃそうな瞳の輝きがニックとそっくり」という理由
- 「うちに連れて帰りたくなっている」という気持ち
- 文章中の言葉を使う
- 45字以内にまとめる
問題: 「ニックの子ども~大きなあくびをしていた」とありますが、子ネコを抱いている「ぼく」の気持ちとして最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
ウ ニックの子どもを引き取ることで、ニックとのつながりが続くように感じてあたたかい気持ちになっている。
【解説】
- ペンタの腕の中のかわいい子猫は、ニックによく似たニックの子ども
- ニックは死んでしまったけれど、またこうしてニックの子どもといっしょにくらせることになった
- ペンタはニックとのつながりを感じ、あたたかい気持ちになっている
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「ニックを失った悲しみが解消し」← 悲しみが解消したわけではない
- イ: 「ニックを飼い始めた時の気持ちを思い出し、なつかしさ」← なつかしさではなく、つながりを感じている
- エ: 「今度は大切に飼おうと決心している」← 決心というよりも、あたたかい気持ち
💡 大問4 学習のポイント
📌登場人物の関係を整理
- ペンタ(主人公) ↔ ニック(飼い猫)
- ニック ↔ ユキちゃん(恋人)
- ニックとユキちゃん → 六匹の子ども
- 小トラ(子猫) → ペンタが引き取る
📌心情の変化を追う
- 期待(ニックを探している)
- 驚き(小川さんちに通っていた、子どもがいた)
- 悲しみ(死んでしまったと実感)
- 悔しさ(ひき逃げの真相)
- 慰め(ニックの声)
- 希望(ニックの子どもとの出会い)
📌象徴的な描写に注目
- 不思議な声:ニックがそばにいる感覚
- 仏壇の写真:ニックの死を実感する
- 小トラの瞳:ニックとそっくり、つながりの象徴
- パパの背中なで:言葉にならない優しさ
📌物語のテーマ
- 喪失と再生:大切なものを失っても、新しいつながりが生まれる
- 悲しみの受容:泣いてもいい、悲しみを表現することの大切さ
- 家族の絆:パパの優しさ、小川さんの思いやり
🌟 復習のポイント
【大問3】説明的文章
✓ 接続語から文と文の関係を理解
✓ 対比構造(ネット vs 読書)を把握
✓ 筆者の主張(思考を深める方法)を正確に読み取る
✓ 記述問題は文章中の言葉を使って簡潔に
【大問4】物語文
✓ 登場人物の関係を整理
✓ 心情の変化を時系列で追う
✓ 象徴的な描写の意味を考える
✓ 物語のテーマ(喪失と再生)を理解
しっかり復習して、次のテストに活かしましょう!📚✨