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【中学受験国語】国語の「解き直し」が成績を下げる?プロが断言する、新6年生が絶対に避けるべき“無意味な作業”の正体

国語

2026.02.06

【中学受験国語】国語の「解き直し」が成績を下げる?プロが断言する、新6年生が絶対に避けるべき“無意味な作業”の正体

「テストの結果が悪かったから、しっかり解き直しをしなさい!」

中学受験生の家庭で日常的に交わされるこの言葉。しかし、国語において、このアドバイスが「学力を削る最悪の一手」になっている可能性があることをご存知でしょうか。

実は、多くの受験生が「解き直し」という名の「単なる作業」に貴重な時間を溶かしています。特に1分1秒が惜しい6年生にとって、この停滞は致命的です。今回は、国語における「本当の解き直し」とは何か、そして何をすべきではないのかを徹底解説します。

1. あなたのお子様は大丈夫?「学びゼロ」の解き直し3選

国語の解き直しは、算数のように「類題を解いて定着させる」ことが難しいため、子供は無意識に「もっとも楽な逃げ道」を選びます。以下のパターンに陥っていないか、今すぐノートをチェックしてください。

① 記号選択:論理なき「逆張り」

「(ア)か(イ)で迷った。答えが(ア)じゃないなら、正解は(イ)だ。次は間違えないぞ!」

これは学習ではなく、単なる「二択の確認」です。なぜ自分の思考が(ア)に吸い寄せられたのか、なぜ(イ)が正解と言い切れるのか。その「根拠の照合」がない解き直しは、次に新しい文章に出会った際、何の役にも立ちません。

② 抜き出し:答えからの「逆算探し」

「解説に『〇段落目にヒントがある』と書いてあるから、その周辺から答えを見つけた!」

これは宝探しの答えを聞いてから宝を見つけるようなものです。抜き出し問題の本質は「どの段落に何が書いてあるか」という構造把握にあります。場所を特定された状態で見つけ出す作業は、単なる「視力検査」に過ぎません。

③ 記述問題:キーワードの「パズル合わせ」

「模範解答にある『〇〇』という言葉が自分の答えにも入っているから、なんとなく正解でいいや」

記述の採点は、単語の有無だけで決まるほど甘くありません。要素同士の因果関係、主語と述語の対応、そして筆者の意図に沿っているか。単語レベルでの自己採点は、思考を浅くし、本番での「記述の大失点」を招きます。

2. 6年生が今すぐ実践すべき「真の解き直し」3ステップ

では、具体的に何をすればいいのか。プロが指導現場で実践させている、「次に繋がる具体的指示」がこちらです。

  • 【Step1】語彙の完全武装
    意味の分からなかった語句を、辞書で調べて終わらせない。その言葉が「本文中でどう機能していたか」まで戻って確認する。ここは努力が裏切らない領域です。
  • 【Step2】マーキングの「リノベーション」
    「なぜここに線を引かなかったのか」「なぜこの接続詞を見落としたのか」。自分の汚れた問題用紙を、正解のロジックに基づいて真っさらな気持ちで引き直す。
  • 【Step3】思考の「逆再生」
    「自分はこう考えた、しかし本文にはこう書いてある。だからこの思考の分岐点で間違えたんだ」と、自分のミスのプロセスを言語化する。

3. 時間を「投資」に変えるために。プロを頼る勇気を。

特に難関校を目指す6年生にとって、国語の解き直しにかけられる時間は限られています。自分一人で「納得」の領域まで辿り着くには、あまりにもエネルギーが必要です。

「この解き直し、本当に意味があるのかな?」

そう少しでも感じたら、すぐに塾の先生、あるいは国語の専門家に相談してください。プロは、お子様のノートの1行を見るだけで、思考の「目詰まり」を起こしている箇所を一瞬で見抜きます。

時間を「ただの作業」に浪費するか、それとも「未来の1点」への投資に変えるか。その分かれ道は、正しい解き直しのやり方を知っているかどうかにかかっています。

結論:国語は「考え方」を直す教科である

国語の解き直しとは、×を〇に書き換えることではありません。「×を生み出した脳のクセ」を「〇を生み出す回路」へ書き換えることです。

なんとなくの解き直しで安心するのは、もう終わりにしましょう。本質的な「見直し」を通じて、お子様の国語力を劇的に変えるサポートを私たちは続けていきます。


小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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