中学受験国語で伸び悩む子への処方箋:保護者ができる「5つの習慣」
「センスがないから」と諦める前に。家庭での声掛け一つで、国語は「得意科目」に変えられます。
中学受験において、国語は「全ての教科の土台」と言われます。しかし、算数のように明確な解法が見えにくいため、保護者の方がどうサポートすべきか最も悩む教科でもあります。今回は、偏差値を底上げするために今日から家庭で実践できるアドバイスをまとめました。
1. 「読書量」と「偏差値」は比例しない?
「本をたくさん読んでいるのに国語ができない」という相談をよく受けます。実は、中学受験の国語は「趣味の読書」とは別物です。
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【解決策】「精読」の癖をつける
速く読むことよりも、一文の主語・述語を正確に捉え、接続詞(しかし、つまり等)に印をつける「作業」を徹底させましょう。
2. 語彙力は「辞書」ではなく「会話」で増やす
知らない言葉が出てくるたびに辞書を引かせるのは、子供にとって苦痛です。言葉は「使われる文脈」と一緒に覚えるのが最も効率的です。
- 子供:「今日、テストの結果が良くてヤバかった!」
- 親:「それは驚異的な点数だったってこと?それとも予想外だったの?」
このように、子供が使った抽象的な言葉を、大人が具体的な「心情語」や「熟語」に言い換えてあげるだけで、語彙の引き出しは増えていきます。
3. 記述問題は「部分点の積み上げ」を意識する
白紙で出してしまう子には、「完璧な文章を書こう」というプレッシャーがあります。中学受験の記述は、要素の加点方式です。
| ステップ | 保護者の関わり |
|---|---|
| 1. 根拠探し | 「答えに関係ありそうな一文に線を引いてごらん」と促す。 |
| 2. つなぎ合わせ | 「その言葉を使って、最後を『~だから。』で終わらせてみて」と誘導。 |
| 3. 修正 | ×をつけるのではなく「ここまでは合ってる!あと一息!」と加点ポイントを褒める。 |
4. 精神年齢のギャップを埋める
特に男子に多いのが「精神年齢による壁」です。中学受験の物語文では、大人の恋愛感情や複雑な人間関係がテーマになることがあります。
「この時代のこの状況なら、人はこう感じるものなんだよ」という社会通念を、ニュースやドラマを題材に親子で話す時間が、そのまま国語の対策になります。
5. 「解き直し」こそ最大の勉強
テストから帰ってきたら、点数に一喜一憂する前に「なぜ間違えたか」の分類を親子で確認しましょう。
- 読み取りミス: 設問の条件(「不適切なものを選べ」等)を見落とした。
- 知識不足: 漢字やことわざを知らなかった。
- 根拠不明: 本文にないことを自分の想像で書いてしまった。
特に「根拠不明」の場合は、正解の選択肢が本文のどこを言い換えているのかを、親子で宝探しのように見つけ出す作業が効果的です。