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【中学受験国語】物語文の読み方と解き方 感情移入は悪いことではないが・・・

国語

2025.06.19

【中学受験国語】物語文の読み方と解き方 感情移入は悪いことではないが・・・

物語文の読み方で注意すべきこと

中学受験国語における物語文の読み方、解き方について。


論説文、説明文よりも物語文の方が好き・・・と言いながらも、実際には物語文で点数が取れないお子様が多いです。

その原因の一つに、「登場人物の心情を自分に置き換えて考えてしまう」ことが挙げられます。
問題文を読みながら感情移入をしてしまうんですね。

登場人物に感情移入をすること自体、悪いことだと全く思いません。
が、中学受験国語においてはまた別の話。あくまで客観的な読み方を心がけましょう。

物語文の心情を問う問題では必ず根拠を!

物語文において心情(気持ち)を問う問題では、しっかり解答の根拠を明確にするようにしましょう。
(解答の根拠を明確にするのは、すべての問題に言えますが)

というのも、心情を答える問題で解答の根拠を生徒様に問うと、
「自分ならこう思うと思ったから。」という答えが意外に多いんですね。
やはり自分に置き換えて考えてしまう。

そうではなく、登場人物の行動・様子などを文中で見つけ、そこから登場人物の心情を客観的に理解しないといけません。このルールをしっかり守ることが肝心です。

物語文では、「○○は嬉しかった」「○○は悲しかった」など、気持ちがストレートに表現されていることは稀です。むしろストレートに表現せずに、いかに心情を表現するかが作家さんの腕の見せどころです。その表現上の工夫を見逃すことのないように、意識して読むようにしましょう。

何かありましたら遠慮なくご相談くださいませ。

小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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