ブログ

具体例とまとめの見分け方~論説文・説明文読解~

国語

2025.07.26

具体例とまとめの見分け方~論説文・説明文読解~

なぜ「具体例とまとめ」の見分けが大切なのか?

たとえば「筆者の主張はどこか?」という問いが出たとき、具体例の部分を答えてしまうと、大きくズレた答えになってしまいます。 また、設問で「具体的な内容を答えなさい」と言われているのに、まとめの文(抽象)を答えてしまうのもミスのもと。

つまり── 具体と抽象の見分けがつく=設問に正確に答える力がつくということなのです。

見分けるときのキーワード

✅具体例を示す言葉 「たとえば」 「たとえるなら」 「具体的には」 「一例をあげると」 こういった語句が出てきたら、そこから先は「具体例」が始まっている可能性が高いです。

✅言いかえ・要約のサイン 「つまり」 「すなわち」 「要するに」 これらは前の内容を抽象的に整理し直すサイン。具体から抽象へつながるポイントです。

✅まとめを示す言葉 「こうして」 「このように」 「だから」 「したがって」 まとめの文は、筆者の考えや主張がもっとも明確に表れる部分。設問の「筆者の考え」に直結する場合が多いです。

◆実際の出題例では… 以下のような設問で、具体と抽象の見分けが問われることがあります。 「この文で示されている具体例を一つ抜き出しなさい」 「この段落のまとめとして最も適切なものを選びなさい」 「この事例から筆者は何を伝えたいのか?」 見分けが甘いと、的はずれな解答になってしまうリスクがあります。

◆まとめ:読みながら「役割」を意識しよう!文章はただ読むだけではなく、 「この文は何のために書かれているのか?」 という視点を持って読めると、読解力は一段階アップします。 ぜひ、「たとえば」「つまり」「こうして」といったサインの言葉を見逃さずに、文と文の関係・役割を意識するクセをつけていきましょう。

📘中学受験の国語は、テクニックだけでなく「構造を見抜く力」も問われています。 こうした意識づけを日々の学習に取り入れていきましょう。

何かありましたら、いつでもお問合せくださいませ。

小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

ブログ一覧に戻る