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【中学受験国語】説明文・論説文読解のコツ:筆者の気持ちに寄り添う読み方
国語2025.08.10
文章は「筆者からのお手紙」!読解力が劇的に変わる「行間を読み解く」心の持ち方
国語のテストで説明文や論説文を読んでいるとき、どうしても「文字を追うだけ」になってしまっていませんか?
実は、文章を読むときにただ内容を表面からなぞるだけでは、本当の読解力は身につきません。特に入試レベルの難しい文章を読み解くために必要なのは、書かれている知識を覚えることではなく、「筆者の真意を汲み取ること」。つまり、筆者がどんな思いでこの文章を書いたのかを探るプロセスが、深い理解への一番の近道なのです。
1. 「要するに何が言いたいの?」という視点を持つ
文章を読み進める際に、常に持ち続けてほしい視点があります。それは、「この人は結局、私たちに何を伝えようとしているのか?」という問いかけです。
筆者は決して、暇つぶしで文章を書いているわけではありません。何か伝えたい強いメッセージがあるからこそ、何千文字もの原稿を書き上げているのです。筆者が持っている「目的」や「意図」という核心部分を見抜くことができれば、文章全体の複雑な構造や、論理の流れる方向がパッと霧が晴れたように見えてきます。
2. 具体例は筆者が残した「ヒント」の跡
説明文や論説文を読んでいると、「たとえば〜」といった具体例がたくさん出てきますよね。ここで、「あ、ここは例え話だから飛ばしていいや」と考えてしまうのは非常にもったいないことです。
大切なのは、「なぜ筆者は、ここでわざわざこの具体例を使ったのか?」と立ち止まって考えることです。
具体例は単なる飾りではありません。筆者が本当に伝えたい「難しくて抽象的な考え」を、読者にどうにかして分かってもらいたい……!という必死の思いから選ばれた、いわば「親切なヒント」なのです。いわば、筆者の苦労の跡ですね。たまに「その例えのほうが難しいよ!」とツッコミたくなるような分かりづらい具体例もありますが(笑)、その試行錯誤こそが筆者の熱量なのです。
3. 筆者に「寄り添う」読み方が生む、すごい効果
ただの活字の塊としてではなく、筆者の立場や気持ちに寄り添って文章を読み進めることで、学習効果は驚くほど高まります。
● 内容理解がグッと深まる
筆者の意図(ゴール)を意識することで、バラバラに見えていた情報が一本の線でつながります。表面的な情報だけでなく、その背後にある深いメッセージまで受け取れるようになります。
● 論理構造が手に取るように分かる
「なぜこの順番で話しているのか?」「なぜあえてこんな強い言葉を選んだのか?」が分かるようになります。文章の展開が予測できるようになれば、読解スピードも自然と上がります。
● 「自分の意見」が持てるようになる
筆者の主張を正しく理解した上で、「自分はこう思う」という批判的思考(クリティカル・シンキング)が養われます。これは記述問題で「あなたはどう考えますか」と問われた際にも非常に役立ちます。
4. 今日の読解から実践できる「4つのチェックポイント」
お子様が文章を読む際、あるいは親子でテキストを振り返る際に、以下の4つを意識して声をかけてみてください。
- なぜこの筆者は、この文章を書こうと思ったんだろう?(執筆の動機)
- 読者に、読み終わったあとどんな気持ちになってほしいのかな?(目的)
- 文章全体の中で、筆者が一番「熱」を込めているのはどこかな?(主張)
- この難しい例え話を使って、本当は何を伝えたがっているのかな?(言い換え)
まとめ:読解力は「コミュニケーション能力」
説明文や論説文の読解は、ただの「情報収集」の作業ではありません。それは、紙面を通じた筆者との「一対一の対話」です。筆者の気持ちや意図に寄り添い、行間に隠された思いを想像しながら読むことで、文章の本当の価値に触れることができるでしょう。
この「相手の意図を汲み取る力」は、国語のテストで点数を取るためだけのものではありません。将来、誰かとコミュニケーションを取ったり、相手の思いを推察したりする際にも役立つ、一生モノのスキルになります。
まずは今日から、文章を「筆者からのお手紙」だと思って開いてみてください。その小さな意識の変化が、お子様の読解力を劇的に変えていくはずです。
もし読解のアプローチや、具体的な文章の捉え方で迷うことがあれば、いつでも遠慮なくご相談くださいませ。