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【中学受験国語】論理的思考のコツ:因果関係を正確に掴む

国語

2025.09.01

【中学受験国語】論理的思考のコツ:因果関係を正確に掴む

論理的思考のコツ:因果関係を正確に掴む

🤔日常生活で「なぜ?」と問われたとき、あなたはどのように答えていますか?実は、その答え方一つで論理的思考力の差が現れます。今回は、因果関係を正確に掴むためのコツを具体例とともに解説します。
「なぜAくんは怒ったの?」
浅い答え

「先生がBくんを褒めたから」

深い答え

「先生がBくんを褒めて、自分は評価されなかったから」

💡違いがわかりますか?
浅い答えの問題点
褒める
怒る

論理的つながりが薄い:「褒める」→「怒る」の因果関係が直接的ではありません。なぜ他人が褒められると怒るのか、その理由が説明されていないため、聞き手には理解しにくい答えになっています。

深い答えの良い点
自分が評価されない
怒る

直接的な因果関係:「自分が評価されない」→「怒る」という流れは、感情の動きとして論理的に説明できます。人は不公平感や疎外感を感じたときに怒りを覚えるという、人間の心理として自然な反応を示しています。

🎯論理的思考のポイント

「なぜ?」と問われたら、結果と直接つながる原因を探すことが重要です。表面的な事実や状況だけでなく、本質的な理由を見つけることで、より説得力のある説明ができるようになります。

🔍実践のコツ

1. 一歩深く考える習慣をつける

最初に思い浮かんだ答えに対して、さらに「なぜそれが原因になるのか?」と問いかけてみましょう。

2. 感情や動機を考慮する

人の行動には必ず感情や動機が伴います。表面的な出来事だけでなく、その人の気持ちまで考えることが大切です。

3. 複数の要因を整理する

一つの結果には複数の原因が絡んでいることがほとんどです。それらを整理して、最も直接的な原因を見つけましょう。

🌟まとめ
論理的思考力を高めるには、表面的な事実に惑わされず、本質的な因果関係を見つける力が必要です。日常の小さな「なぜ?」から練習を始めて、より深い思考力を身につけていきましょう。
小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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