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【中学受験国語】読解力UPのコツ – 中学受験国語

国語

2025.10.05

【中学受験国語】読解力UPのコツ – 中学受験国語

「うちの子、文章は読んでいるはずなのに、内容を全然理解していない…」

中学受験の国語で、こんな悩みを抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。実は、読解力が伸び悩む子どもには、共通した特徴があるのです。

📖読むのが苦手な子の2つの特徴

特徴1:文字を追うだけで終わってしまう

目は文章を追っているけれど、頭の中では何も考えていない状態。まるで「作業」のように文字を読んでいるだけで、内容が頭に入っていません。

読み終わった後に「どんな話だった?」と聞いても、答えられないことが多いのが特徴です。

特徴2:疑問を持たずにスルーしてしまう

分からない言葉や表現が出てきても、「まあいいや」と流してしまう。登場人物の行動に矛盾を感じても、深く考えずに読み進めてしまいます。

この「受け身の読み方」が、読解力が伸びない大きな原因になっています。

💡読解力を劇的に伸ばす改善ポイント

では、どうすれば読解力は上がるのでしょうか?

答えはシンプルです。「心の中で質問しながら読む習慣」をつけることです。

具体的な質問の例

  • 「この表情、どんな気持ち?」
    → 登場人物の心情を想像する
  • 「この例え、何を言いたいの?」
    → 比喩や例示の意図を考える
  • 「なぜここで行動が変わったの?」
    → 場面転換の理由を探る
  • 「この接続詞は何を示してる?」
    → 論理の流れを意識する

🎯質問読みを習慣化する3ステップ

ステップ1:最初は親が質問する

例:物語文を読んだ後

親:「ねえ、主人公が急に黙り込んだのはなぜだと思う?」
子:「えーっと…友達の言葉に傷ついたから?」
親:「そうだね!どの部分でそう思った?」

こうした対話を通じて、子どもは「考えながら読む」ことを学びます。

ステップ2:質問リストを作る

付箋に質問を書いて、机に貼っておく

  • この人は今どんな気持ち?
  • なぜこの行動をした?
  • この言葉の裏に何がある?
  • 筆者が一番言いたいことは?

最初は紙を見ながらでOK。繰り返すうちに、自然と頭の中で質問できるようになります。

ステップ3:読後に「3つの質問」を自分でする

文章を読み終わったら、自分で3つ質問を作ってみる習慣をつけましょう。

例:

  • Q1:主人公が最後に笑顔になったのはなぜ?
  • Q2:友達の一言は、どんな意味があった?
  • Q3:この話のテーマは何?

質問を作れる=深く理解できている証拠です。

効果が出る期間と変化

1週間後:
質問することに慣れ始める。読むスピードは少し落ちるかもしれませんが、これは正常です。

2週間後:
自然と「なぜ?」と考えながら読めるようになってきます。

1ヶ月後:
記述問題で書ける量が増え、選択肢問題の正答率が上がります。読解力の向上を実感できるはずです。

📝まとめ

読解力を上げる鍵は、「質問しながら読む習慣」です。

  • 文字を追うだけ → ❌
  • 疑問を持たない → ❌
  • 質問しながら読む → ⭕️

「この表情、どんな気持ち?」
「この例え、何を言いたいの?」

こうした小さな問いかけの積み重ねが、確かな読解力を育てます。

今日から、お子さんと一緒に「質問読み」を始めてみませんか?

きっと、1ヶ月後には嬉しい変化が見られるはずです。

小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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