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【中学受験国語】生徒との対話で見えた成長の瞬間
国語2025.10.14
生徒との対話で見えた成長の瞬間
先日、テスト返却後の生徒との何気ない会話が、とても印象的でした。
「どこで点数を落としたと思う?」
私がそう尋ねると、生徒はこう答えました。
「問題は”どう感じたか”を聞いてるのに、”なぜそうなったか”を答えてしまいました」
自己分析ができる力
この一言に、私は深く感動しました。自分のミスを客観的に見つめ、それを明確な言葉にできる。これは決して簡単なことではありません。
多くの生徒は「わからなかった」「難しかった」という漠然とした感想で終わってしまいがちです。しかし、この生徒は違いました。問題が何を求めているのか、そして自分が何を答えてしまったのか、その「ズレ」をはっきりと認識していたのです。
答案を見直す力が学力を伸ばす
実は、この「答案を見直す力」こそが、学力アップの重要な鍵となります。
テストで点数を取ることも大切ですが、それ以上に大切なのは、間違えた問題から何を学ぶかです。自分の思考プロセスを振り返り、どこで道を誤ったのかを理解できれば、同じミスを繰り返すことは少なくなります。
「どう感じたか」と「なぜそうなったか」の違い。一見些細な差のように思えますが、これを区別できるということは、問題文を正確に読み取る力が身についている証拠です。
成長は日々の積み重ね
この生徒の成長は、一朝一夕に起こったものではないでしょう。日々の授業で問題と向き合い、間違いを恐れず、そして間違いから学ぶ姿勢を続けてきた結果です。
教師として、生徒のこうした成長の瞬間に立ち会えることは、何よりの喜びです。点数以上に、こうした「考える力」「振り返る力」こそが、これからの人生で大きな財産になると信じています。
あなたも、次のテストの後には、ぜひ自分の答案をじっくり見直してみてください。そこに、新たな成長のヒントが隠れているかもしれません。