ブログ
【中学受験国語】記述問題で点数を落とす人の共通点
国語2025.10.20
記述問題で点数を落とす人の共通点とは?具体例をそのまま書いていませんか?
テストの記述問題で、一生懸命答えを書いたのに点数がもらえなかった経験はありませんか?実は、多くの生徒が陥りがちな「ある間違い」があるんです。
よくある間違い:具体例をコピペして終了
問題文に書かれている具体例や、本文中のエピソードをそのまま抜き出して答えにする。これ、実は一番やってはいけないことなんです。
例えば、「犬が尻尾を振っていた」という例が文章中にあったとします。それをそのまま「犬が尻尾を振っていたから」と答えに書いても、残念ながら点数にはなりません。
正解のアプローチ:例の奥にある「本当のメッセージ」を読み取る
記述問題で求められているのは、筆者が例を使って何を伝えたかったのかを理解することです。
先ほどの「犬が尻尾を振っていた」という例なら、筆者が本当に言いたいのは「喜びの感情を表現していた」とか「友好的な態度を示していた」といった、より本質的なメッセージのはずです。
つまり、具体例から一段階上がって、「結局これって何を言っているの?」と考える必要があるんですね。これを「抽象化する力」と言います。
抽象化する力の鍛え方
この力は、何も勉強だけで身につくものではありません。実は、日常の会話の中でも十分に鍛えることができます。
例えば、親や先生との会話の中で:
- 「つまり、〇〇ということですか?」と確認する
- 「要するに何が言いたいの?」と質問する
- 長い話を短くまとめてみる練習をする
こうした日々のコミュニケーションが、記述問題を解く力につながっていくのです。
まとめ
記述問題で点数を取るコツは、具体例をそのまま書くのではなく、その例で筆者が伝えたかった本質的なメッセージを見抜くこと。抽象化する力を日頃から意識して、大人との会話でも積極的に鍛えていきましょう。
次のテストでは、「これって結局何を言いたいんだろう?」と一歩立ち止まって考えてみてください。きっと答案の質が変わってくるはずです。