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【中学受験国語】選択肢問題で注意したいこと – よくあるひっかけパターンを知ろう
国語2025.12.03
選択肢問題で注意したいこと – よくあるひっかけパターンを知ろう
国語の読解問題で点数を落としてしまう原因の一つが、選択肢問題のひっかけです。「なんとなく正しそう」と思って選んだ答えが不正解だった経験はありませんか?
実は、選択肢問題には典型的なひっかけパターンがあります。これらのパターンを知っておくことで、正答率を大きく上げることができます。今回は、選択肢問題でよくあるひっかけパターンを5つご紹介します。
選択肢問題の5大ひっかけパターン
1. 部分的には正しいが全体で×
これは最も多いひっかけパターンの一つです。選択肢の前半部分は本文の内容と合っているのに、後半で違うことを言っているというケースです。
例:
本文:「太郎は悲しかったが、それでも笑顔を作った」
ひっかけ選択肢:「太郎は悲しかったので、泣き出してしまった」
前半の「悲しかった」という部分は正しいため、つい「合っている」と思ってしまいがちです。しかし、後半の内容が本文と異なるため、この選択肢は不正解です。
対策: 選択肢は最後まで丁寧に読み、全体が本文と合っているか確認しましょう。
2. 本文にない情報の追加
本文には書かれていない情報が勝手に追加されているパターンです。特に多いのが、「きっと〜だろう」「おそらく〜に違いない」など、勝手な推測が混ざっている選択肢です。
例:
本文:「花子は窓の外を見つめていた」
ひっかけ選択肢:「花子は窓の外を見つめながら、きっと明日のことを考えていたのだろう」
本文には「何を考えていたか」は書かれていません。このように、本文にない情報を補って書かれている選択肢は不正解です。
対策: 「本文に書いてあることだけ」を根拠に選びましょう。推測や想像は禁物です。
3. 言い換えのズレ
本文の言葉を別の言葉に言い換える際、似た言葉だけど微妙に意味が変わっているパターンです。これは非常に見抜きにくいひっかけです。
例:
本文:「彼は困惑していた」
ひっかけ選択肢:「彼は不安を感じていた」
「困惑」と「不安」は似ていますが、意味は異なります。困惑は「どうしたらいいかわからず戸惑っている状態」、不安は「心配で落ち着かない状態」です。
対策: 言い換えられた言葉の意味が、本文の言葉と本当に同じかどうか、慎重に確認しましょう。
4. 極端な表現
「絶対」「必ず」「全く」「決して〜ない」など、断定しすぎている表現には要注意です。本文が控えめな表現を使っているのに、選択肢では極端な表現になっていることがよくあります。
例:
本文:「この方法は効果的だと考えられる」
ひっかけ選択肢:「この方法は必ず成功する」
本文では「効果的だと考えられる」という控えめな表現なのに、選択肢では「必ず成功する」と断定しています。このような極端な表現がある選択肢は、不正解の可能性が高いです。
対策: 極端な表現を含む選択肢には慎重になりましょう。本文のニュアンスと合っているか確認が必要です。
選択肢問題を解くコツ
これらのひっかけパターンを知った上で、選択肢問題を解く際は以下のステップを踏みましょう:
- 選択肢を最後まで丁寧に読む – 前半だけで判断しない
- 本文に書いてあることと照らし合わせる – 推測や想像は排除
- 言い換えが適切か確認する – 微妙な意味のズレに注意
- 極端な表現がないかチェック – 断定表現は要注意
- 消去法を活用する – 明らかに違う選択肢から消していく
模試シーズンは復習が大切
模試が続く時期です。テストを受けたら、必ずしっかりとテスト直しをして次につなげましょう。
特に選択肢問題で間違えた場合は、「なぜその選択肢を選んでしまったのか」「どのひっかけパターンに引っかかったのか」を分析することが重要です。同じパターンのミスを繰り返さないよう、一つ一つ丁寧に見直していきましょう。
まとめ
選択肢問題の主なひっかけパターン:
- 部分的には正しいが全体で× – 後半に注意
- 本文にない情報の追加 – 勝手な推測に注意
- 言い換えのズレ – 微妙な意味の違いに注意
- 極端な表現 – 断定表現に注意
これらのパターンを頭に入れて、丁寧に選択肢を吟味する習慣をつけましょう。そうすれば、選択肢問題での正答率は確実に上がっていきます。頑張ってください!