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【中学受験国語】記述問題が書けない・・・そんなときの解決方法

国語

2026.01.09

【中学受験国語】記述問題が書けない・・・そんなときの解決方法

「記述問題になると、急に手が止まってしまう」
「書き始めても、結局何を言いたいのかわからない文章になる」
「模試の記述はいつも部分点。満点を取るにはどうすればいいの?」

中学受験の国語において、記述問題は配点の3割〜5割を占める最重要項目です。特に近年の入試傾向では、難関校のみならず中堅校でも「自分の言葉で説明する力」が合否を分ける決定打となっています。

しかし、多くのお子さんが「記述は才能やセンスが必要だ」と思い込み、苦手意識を強めています。断言しますが、記述は「技術」です。書き方の手順を分解し、論理的なステップを踏めば、誰でも確実に得点を積み上げることができます。

【決定版】記述攻略・5つのマスタープラン

  • 1. 【マインド編】「100点」ではなく「要素の積み上げ」を目指す
  • 2. 【準備編】書き始める前の30秒!「出口」と「パーツ」の特定
  • 3. 【実践編】心情記述を劇的に変える「原因・心象・結果」の法則
  • 4. 【推敲編】字数調整は「抽象化」と「具体化」の使い分けで決まる
  • 5. 【親の伴走編】子供のやる気を削がない「正しい添削」の作法

1. 記述の呪縛を解く:「完璧主義」が最大の敵

記述が苦手な子の多くは、「最初から最後まで綺麗な文章を書かなければならない」というプレッシャーにさらされています。しかし、採点官が見ているのは文章の美しさではなく、「必要なキーワード(要素)が入っているか」です。

中学受験の記述は「減点方式」ではなく「加点方式」の側面が強いです。要素Aがあれば3点、要素Bがあれば4点……と積み上がっていきます。まずは「完璧な100点」を目指してフリーズするのではなく、「とりあえず要素を2つ入れて30点をもぎ取る」という気楽な姿勢が、結果として白紙をなくす第一歩になります。

2. 書き始める前の「設計図」作成術

いきなり解答欄に書き始めるのは、設計図なしに家を建てるのと同じです。記述が得意な子は、必ず頭の中(あるいは問題文の余白)に以下の設計図を持っています。

手順①:問いの「出口」をガチガチに固める

文末が問いと噛み合っていない(例:「なぜですか?」に「〜の時。」と答える)だけで、内容に関わらず大幅減点です。まず解答欄の最後に「〜だから。」「〜ということ。」「〜な気持ち。」と薄く書いてしまうのがコツです。

手順②:本文から「パーツ」を狩り集める

自分の頭で考えるのではなく、本文から必要な情報を「狩る」意識を持ちましょう。

このプロセスを飛ばすと、独りよがりの感想文になってしまいます。

3. 心情記述を攻略する「三連構造」の法則

物語文で最も配点が高い「心情変化」の記述には、黄金のテンプレがあります。以下の3つを繋げるだけで、論理的な解答が完成します。

【心情記述の三連コンボ】

① きっかけ(外的な出来事): 「お父さんに大切な宝物を捨てられて」

② 心情(内面的な反応): 「ショックで目の前が真っ暗になり、強い怒りを感じたが」

③ 結果(行動・変化): 「悲しませたくないという思いから、必死に涙をこらえた。」

この「①きっかけ→②心情→③反応」のセットは、麻布や開成といった最難関校から中堅校まで共通して使える最強のフレームワークです。

4. 自由自在に字数を操る「要約と肉付け」の技術

字数が足りない、あるいはオーバーする時の微調整は、以下の表を参考に練習してください。

状況 テクニック 具体例
字数が足りない 心情の「具体化」と「身体反応」を追加 「驚いた」→「予想外の出来事に、言葉を失って立ち尽くすほど驚いた」
字数が多すぎる 具体例を「熟語」で抽象化する 「周りの人の気持ちを考えずに自分勝手にする」→「傍若無人な振る舞い」

5. 親ができる最大の支援:添削の「正解」

ご家庭で丸つけをする際、「こんなの全然違う!」「なんでこれが入ってないの!」と叱るのは厳禁です。国語の記述は、算数の○×よりも精神的ダメージが大きく、子供が書くこと自体を嫌いになってしまうからです。

プロが教える「やる気を伸ばす添削」の3箇条

  • まずは「書いたこと」を褒める: 白紙で出さなかったことを最大級に評価します。
  • 「宝探し」をする: 解答の中で、模範解答に近いキーワードが1つでもあれば「この言葉を選んだのはセンスあるね!」と丸をつけます。
  • 足りないパーツを「質問」で引き出す: 「この時、主人公はどんな顔をしてたかな?」と問いかけ、子供自身にパーツを見つけさせます。

まとめ:記述力は「書いた量」に比例する

記述力は、一朝一夕には身につきません。しかし、今回紹介した「出口の固定」「三連構造のフレームワーク」「熟語による抽象化」を意識して練習すれば、3ヶ月後には見違えるような解答が書けるようになります。

記述は、採点官との対話です。自分の考えを論理的に伝える力は、中学受験だけでなく、その後の人生においても一生の武器になります。焦らず、一歩ずつ「伝わる楽しさ」を親子で育んでいきましょう。

小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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