ブログ
四谷大塚 5年生第9回組分けテスト 国語ポイント解説
テスト2026.01.28
📚 2026年1月 5年組分けテスト
国語 大問3・4 詳細分析
📖 大問3:説明的文章 徹底分析
【出典】
小西公大「ヘタレ人類学者、沙漠をゆく 僕はゆらいで、少しだけ自由になった。」(大和書房)
📝 あらすじ
【状況設定】
- 文化人類学者である筆者が、インドの少数民族の家族と一緒に暮らす
- この民族はもともと「狩猟採集民」として生計を立てていた部族
- 現在は狩りをしなくても生活できるが、楽しみとして夜の狩猟を続けている
【展開①:狩りへの参加】
- 筆者は彼らの夜の狩猟活動に何度も付き合わされる
- 肌寒い砂漠を太陽が昇るまで4~5時間も歩き、走り続ける過酷な猟
- 彼らは「目の良さ」を発揮し、数百メートル先の動物も確実に仕留める
- 緊張と弛緩が繰り返される「究極のゲーム」
【展開②:筆者の挫折】
- しかし筆者の身体はすぐに悲鳴をあげる
- 動物を射止める瞬間に至る前にしゃがみ込んでしまう
- サボテンの裏で息も絶え絶えに横たえてしまう
- 狩りを終えた男たちに起こされる情けない状態
【気づき①:失われた能力】
- 「電気まみれ」の生活や便利さを追求した近代的生活によって
- 人間に本来備わっているあらゆる能力を低下させてしまった
- 夜を見通す目、砂地を駆け回る筋力、自然との対話の力
- 動物を追い詰める気力・体力、ゆるぎない自信
【気づき②:自分の生き方への疑問】
- 失った力を埋め合わせるように
- 他者の評価、テストの点、断片的な知識の量を増大させてきた
- それらは「かりそめの尊厳」を保つためだった
- しかし自然の中で生き抜く実践知には何一つ役に立たない
【クライマックス:美しさの体験】
- 月明かりの中、ライフルを構える男たちの隆々とした筋肉
- 冷え切った砂漠を走り回る動物たちの体毛の美しさ
- 月や星の光が淡い輪郭を浮かび上がらせる大地の美しさ
- この「溢れんばかりの美しさ」の中で、筆者は実感する
- 「生きてるって、こういう感覚なのかな」
【結論:根源的な問い】
「生きる」ということの根源的な問いを強く投げかけられる体験
🎯 文章の構造分析
↓
具体的体験(夜の狩り)
↓
自己の無力さの認識(ヘタレ)
↓
原因分析(近代的生活による退化)
↓
自己批判(相対評価への執着)
↓
美の発見(生命の輝き)
↓
根源的な問い(「生きる」とは何か)
文章の特徴
- 体験→内省→気づきという典型的な随筆の流れ
- 具体的描写と抽象的思索の往復
- 「文明批評」の要素を含む
- 対比構造が明確(彼ら vs 自分、本来の人間 vs 現代人)
📊 各設問の詳細分析
問一
問題: 「生業としての狩猟をとうの昔にやめてしまった」の意味は?
解説:
- ア「自分で狩りをしなくても生きていける」 ✓
- 「生業として」=職業として、生計手段として
- それを「やめた」=もう狩りで生計を立てる必要がない
- エ「狩猟は一つの楽しみとして続けている」 ✓
- 「暇を見つけては」「心を躍らせる」(9-11行目)
- 生活のためではなく、趣味・娯楽として
×よくある間違い:
- イ「目の良さは狩りで絶大な力を発揮する」← 事実だが「やめた」の説明ではない
- ウ「狩猟はさまざまな方法で行われている」← 方法の多様性は「やめた」の説明ではない
ポイント: 「生業として」という限定に注目。「やめた」が何を意味するかを正確に読み取る。
問二
問題: 「目の中の炎をたぎらせて、仲間内でひっそりと夜の狩猟活動に心を躍らせる」様子を説明。「心」以外の漢字一字は?
解説:
- 4-5行目「その血は、生業としての狩猟をとうの昔にやめてしまった子孫たちの中にも、しっかりと息づいていた」
- 「狩人の血が騒いでいる」という表現
- 先祖から受け継いだDNA、本能が目覚める感覚
ポイント: 比喩的表現の理解。「血」=遺伝、本能、先祖からの資質
問三
問題: 狩りの場での発言が「緊張」か「弛緩」か判断
2.「逃げられた。惜しかった!」→ B(弛緩)
3.「あそこにシカの群れが」→ A(緊張)
4.「音を立てるな!」→ A(緊張)
5.「手こずったな!大物だ」→ B(弛緩)
解説:
- 26-30行目「緊張と弛緩の波が目まぐるしく変化する、究極のゲーム」
- サッカーの攻防に例えられている
緊張の場面:
- 獲物を追っている最中
- 指示を出している
- 気配を消す必要がある
弛緩の場面:
- 獲物に逃げられた後
- 獲物を仕留めた後
- 結果が出た後の脱力
問四
問題: 「Gameやギャンブル」と「狩猟」の似ているところは?
正解の選択肢エ:
「全神経を集中させて互いに相手の動きを探る中で、慎重な駆け引きを行い、思い切って勝負に出ることによって、成功と失敗が繰り返されるところ。」
根拠:
- 29-30行目「Gameという英語が、狩猟の意味を帯び、かつギャンブルの語源となっているのも、全くもって納得する」
- 「動物の『気』を読み、地形と風の流れを読み、微細な光の変化を読む」
- 「人間と動物の織りなす、生命の遊戯」
- 「ダメな時はダメだ。動物たちの才覚に、完敗することも多い」
ポイント: 「Game」と「ギャンブル」両方に共通する要素を考える。駆け引き、読み合い、勝負、不確実性。
問五-1【記述・10点】
問題: 「身体と感覚器官が退化した」とはどういうことか。退化した原因も含めて、70字以内で答える。
「「電気まみれ」の生活や、便利さと快適さを追求した近代的生活の様式によって、人間に本来備わっているあらゆる能力が低下したということ。」
根拠箇所(72-75行目):
採点のポイント:
- 原因: 電気まみれの生活、便利さと快適さを追求した近代的生活(必須)
- 結果: 人間に本来備わっている能力が低下した(必須)
- 「ということ」で締める
よくある誤答:
- 原因だけで結果を書いていない
- 「夜を見通す目」など具体例だけ列挙(抽象化が必要)
- 字数オーバー
記述のコツ:
【原因】によって、【結果】ということ。
この型に当てはめる
問五-2
問題: 「このゲームに参加できない」自分をどう表現しているか。51行目以降から8字の語句を抜き出す。
解説:
- 69行目「なんというヘタレ」
- サボテンの裏で息も絶え絶えになっている自分への自嘲
- タイトルにも「ヘタレ人類学者」とある
問五-3
問題: 筆者はこれまでの自分の人生をどのように振り返っているか。
正解の選択肢ア:
「人よりテストの点数が良い、豊富な知識を身につけているといった、生きることには何の役にも立たない相対的な評価を上げ続けることで、人としての誇りを何とか維持してきた。」
根拠(77-83行目):
キーワード:
- 「相対評価」← テストの点、知識の量
- 「かりそめの尊厳」← 人としての誇り
- 「何一つ役に立たない」← 生きることに役立たない
問六
問題: 「この溢れんばかりの美しさは、いったいなんなのだろう?」筆者に美しさを感じさせたものは何か。
正解の選択肢イ:
「捕らえようとする人間と、逃げようとする動物が繰り広げる、文字どおり命をかけた戦いから生まれる重々しく、神聖な雰囲気。」
根拠箇所を段階的に見る:
1. 美しさの描写(51-57行目):
- 「月明かりの中で、ライフルを構える彼らの隆々とした上腕二頭筋」
- 「人間の鍛え抜かれた身体の美しさに、惚れ惚れとしてしまう」
- 「ほんのりと光るシカやウサギたちの体毛の美しさに、僕の心臓は飛び出さんばかりに魅了されてしまう」
2. その美しさの本質(31-32行目):
3. 筆者の実感(63-64行目):
解釈:
- 単なる「景色の美しさ」ではない
- 「生命」が「生きている」ことの美しさ
- 人間と動物が本気で命をかけて対峙する、その瞬間の神聖さ
- それは文明の利器に頼らない、生き物としての純粋な営み
×他の選択肢の問題点:
- ア: 「存在の儚さと小ささ」← これは美しさではなく儚さ
- ウ: 「一枚の絵画のようになった瞬間」← 視覚的な美しさだけでは浅い
- エ: 「卑怯な人間」← 筆者は人間を卑怯とは言っていない
ポイント: 表面的な描写ではなく、その奥にある「意味」を読み取る。「生命」「生きる」というキーワードの重要性。
問七
問題: 「ああ、僕はいったいここで、何をしているんだろう?」①に当てはまる三字、②に当てはまる記号を答える。
文の完成形:
「獲物を追って沙漠を走り回りながら、生き物として、自分の力で生きるとはこういうことなのだということを実感している。」
①の根拠(63-64行目):
②の選択肢:
- ウ「実感」 ✓ → 「こういう感覚なのかな、と感じていた」
- ア「予感」× → まだ起きていないことへの予測
- イ「共感」× → 他者への共鳴
- エ「悲観」× → 否定的な見方
ポイント: 83-84行目「『生きる』ということの根源的な問い」とも呼応。文章全体のテーマ。
🎯 大問3 全体のポイント
テーマ:
「文明化によって失われた『生きる』力と、その回復への気づき」
筆者の思考の流れ:
↓
自分の無力さ(ヘタレ)
↓
原因分析(近代的生活による退化)
↓
これまでの人生への疑問(相対評価への執着)
↓
美の発見(生命の輝き)
↓
「生きる」とは何かという問い
対比構造:
| 彼ら(少数民族) | 筆者(現代人) |
|---|---|
| 夜を見通す目 | 失われた視力 |
| 砂地を駆け回る筋力 | すぐ疲弊する身体 |
| 自然との対話の力 | 失われた感覚 |
| ゆるぎない自信 | ヘタレ |
| 実践知 | 相対評価への執着 |
| 生命の遊戯 | テストの点、知識の量 |
📚 大問4:物語文 徹底分析
【出典】
椰月美智子「九月一日の朝へ」(双葉社)
📝 あらすじ(詳細版)
【序章:異変の始まり】
登場人物:
- 高永民(たかえい みん): 主人公。中学2年、バスケ部所属
- 菜穂(なほ): 民の友人
- ミチャポン: バスケ部の部長(2年生)
- 木下: 1年生のエース
- 萌香(もか): 民の親友
状況:
- 最近、後輩たちが民の指示を聞かなくなった
- 他の2年生の言うことは聞くのに、民の声だけ無視される
- 1年生から「高永先輩の指示には従いません」と宣言される
【第1章:部活でのトラブル】
民の様子:
- 「了解」と敬礼してふざける(おどける)
- 菜穂に愚痴るが、菜穂は「ふうっ」と鼻から息を吐くだけ
- 翌日も「元気よく出かけた」← まだ事態を軽く見ている
体育館での民の発言:
「やっぱり夏休みの部活動は禁止にするべきだよね」
「ガリガリ君食べたいー!」
「かき氷食べながら、海に飛び込みたーい!」
→ これらの発言がやけに大きく響いた
木下の反撃:
「やる気ないことばかり言うなら、黙ってて」
「士気が下がります」
「ミチャポン先輩が一生懸命やってるのに、ひどいです。いじめですか?」
【第2章:決定的な対立】
練習試合での事件:
- 民だけ集合場所の変更を知らされず、遅刻
- 民が部長(ミチャポン)に詰め寄る
- ミチャポンが泣き出す
部員たちの一斉非難:
「なんで泣くまで追いつめるかねえ。やりすぎだよ」
「民は言い方に問題があると思うよ」
「口に出す前に、ひと呼吸置いたほうがいい」
「言われたほうは傷つくよ」
民の心理:
- 「うろたえた」 ← 人生初めての経験
- その感覚に恐怖を覚えた
- 心臓がどきどきして、挙動がおかしくなった
- 逃げるように家に帰った
【第3章:萌香との対峙】
翌日:
- 民は部活に行かなかった(行けなかった)
- 萌香の家を訪問
萌香の本音爆発(重要な台詞):
① 民の性格分析:
- 「民ってさ、いつだって自分は正しいって思ってるでしょ?」
- 「自分だけは、なにを言っても許されると思ってるでしょ?」
- 「みんなより、自分のほうが上だと思ってるでしょ?」
- 「自分が言った言葉に、みんなが心を動かされてると思ってるでしょ?」
② 民の行動パターン:
- 「グループLINEだって、一人だけわざと既読スルーして」
- 「後出しジャンケンみたいに最後に送ってくる」
- 「どう返せば上に立てるかって考えてるんでしょ」
- 「それって、マウントだよね」
③ 巧妙な天然ぶり:
- 「巧妙な天然ぶりで隠してるもんね」
- 「計画的でしょ」
④ 自分勝手:
- 「民みたいに、自分勝手に自由に生きてる中二女子なんて、そうそういないから」
- 「なんでも言いたい放題だもんね」
- 「基本、人のこと関係ないもんね」
⑦ 「相手の気持ちを考える」ことについて:
- 民:「でもそれって、自分を偽ってるってことでしょ?」
- 萌香:「思いやりだよ」
- 萌香:「思ったことをぜんぶ口に出すのが正解だなんて、ぜんぜん思わないし」
- 萌香:「正論を言うのが正しいとも思わない」
【第4章:独り取り残されて】
帰宅後の民:
- 夏休みの課題に取り組む
- 「自由研究はどうしようかな」
- 「萌香はどうするつもりだろう」
- 「もう一緒にはできないかもしれない」
独り言(ここが重要):
2. 「急展開っていうより、急転直下か。ハハ」
3. 「これからどうなるのかなあ」
4. 「ってか、わたしってもしかして嫌われてたってこと?」
5. 「みんな、わたしのことがウザかったんだねえ」
6. 「十四年生きてきて、はじめて知った。アハハ」
心理の変化:
- 「声に出すと、少しだけ深刻さが減るような気がした」
- 「あーーーーー」と息が切れるまで声を出すことを繰り返す
- 「わたしってばかみたい」
- 「なにかがこみ上げてきて喉が詰まった」← 涙をこらえている
🎯 文章の構造分析
↓
部活での対立激化(士気を下げる発言)
↓
決定的事件(ミチャポンを泣かせる)
↓
全員からの非難
↓
親友からの指摘(自己認識の甘さ)
↓
孤立と自己省察
↓
初めての挫折感
📊 各設問の詳細分析
問一
問題: 「それだけだった」(菜穂の様子)が示していることは?
正解の選択肢ウ:
「菜穂は後輩を非難する民の思いに共感していない。」
場面の確認(13-16行目):
菜穂に愚痴ると、菜穂はふうっ、と鼻から息を吐き出して口を結んだ。
それだけだった。
「それだけだった」の意味:
- 言葉による返答がない
- 同意も慰めもない
- ただため息をついて口を閉ざした
ポイント: 行動描写から心情を読み取る。「ふうっ、と鼻から息を吐き出して口を結んだ」← 言いたいことがあるけど言わない。この後の展開(全員が民を非難)の伏線。
問二-1
問題: 「民は元気よく出かけた」から何がわかるか。
正解の選択肢エ:
「この時は民がまだ、事の重大さに気づいていなかったということ。」
問二-2
問題: 問二-1で答えたことと逆の様子を表しているものは?
正解のエ:
ポイント: 問二-1「事の重大さに気づいていなかった」↓ 逆 ↓ 「うろたえた」= 事の重大さに気づき、動揺している
問三 【記述・8点】
問題: 「民の声はやけに大きく響いた」とき、民の声は部員たちにどのような影響を与えたか。45字以内で答える。
「やる気をそぐようなことを聞かされ、暑い中、がんばろうとしている部員たちの士気が下がる影響。」
民の発言(30-41行目):
「ガリガリ君食べたいー!」
「かき氷食べながら、海に飛び込みたーい!」
木下の反応(42-46行目):
「士気が下がります」
採点のポイント:
- 民の発言の内容: やる気をそぐような、ネガティブな
- 部員たちの状態: 暑い中がんばろうとしている
- 影響: 士気が下がる
記述のコツ:
【民の発言の性質】、【部員の状態】部員たちの【影響】という影響。
問四
問題: Ⅰ~Ⅲに当てはまる言葉を答える。
Ⅱ イ(行かなかった)
Ⅲ ア(行けなかった)
文脈(77-79行目):
「行かなかった」vs「行けなかった」:
- 「行かなかった」= 自分の意志で行かない選択をした
- 「行けなかった」= 行きたくても行けない状況だった
民の心理:
- 体調が悪いわけではない
- でも部活には顔を出せない
- 精神的に「行けない」状態
問六-1
問題: 「自分が言った言葉に、みんなが心を動かされてると思ってる」という指摘が図星であったことがわかる一続きの二文を、初めの六字で答える。
該当箇所(7-10行目):
ポイント: 民は「自分の物言いを、一年生が好んでいる」と知っている = 自分の言葉で相手を動かしている(影響を与えている)と思っている
問六-2 正答率:53.9%
問題: 萌香は民をどのような人だと考えているか。
正解の選択肢エ:
「乱暴に正論を振りかざしたかと思えば、ずる賢く見えないように巧妙に立ち回り、いずれにしても結局は何食わぬ顔で友人たちを見下している。」
問六-3
問題: 民は自分のことをどのような人だと考えているか。
正解の選択肢イ:
「自分は正しい道を歩んでいるという自信があるので、自分に正直に生きることに迷いはないし、それでみんなと楽しく過ごせれば、申し分ない。」
問七 【記述・10点】
問題: 「相手の気持ちをちゃんと考えてしゃべる」ことについて、民と萌香はそれぞれどのように考えているか。65字以内で答える。
「民は自分を偽ることになるのでおかしいと考えているが、萌香は人を傷つけないようにするためなのだから当然のことだと考えている。」
根拠箇所:
民の考え(180-182行目):
萌香の考え(182-184行目):
さらに(186行目):
採点のポイント:
- 民の考え: 自分を偽ること、おかしい(否定的)
- 萌香の考え: 思いやり、当然のこと(肯定的)
- 対比の明確化
記述のコツ:
民は【民の考え】と考えているが、萌香は【萌香の考え】と考えている。
問八
問題: 文章中の(中略)以降(197行目~)について、適切な感想を述べている人を一人選ぶ。
正解のA:
「『急展開っていうより、急転直下か。ハハ』という笑いから民のさびしさを感じたよ。『みんながおもしろがってくれるなら、道化になったっていい』という民の性格が、こんなつらい時にも表れてしまっていて、何ともやるせない気持ちになった。」
Aの感想が適切な理由:
- 絶望的な状況でも「笑ってみせる」← 民の癖
- それは「おもしろがってもらうため」の習慣
- でも今は誰も見ていない独り言
- それでも笑ってしまう← 悲しい習性
- 「やるせない」という評価が的確
🎯 大問4 全体のポイント
テーマ:
「自己認識のずれと、初めての挫折」
民のキャラクター分析:
| 本人の自己認識 | 周囲から見た民 |
|---|---|
| 自分は正しいことを言っている | いつも上から目線で批判的 |
| みんなが楽しんでくれるなら道化になってもいい | 巧妙に立ち回り、マウントを取る |
| 自分に嘘をつかず正直に生きている | なんでも言いたい放題 |
| 人を傷つけるようなことは言っていない | 知らないうちに人を傷つけている |
→ この「ギャップ」が物語の核心
重要な対比構造:
| 項目 | 民の考え | 萌香の考え |
|---|---|---|
| 相手の気持ちを考えて話す | 自分を偽ること | 思いやり |
| 思ったことを全部言う | 自分に正直 | 配慮がない |
| 正論を言う | 正しいこと | 必ずしも正しくない |
| 自分の性格 | ふつうの女子中学生 | 特殊(自分勝手) |
🎯 大問3と大問4の共通点と攻略法
📚 共通点
1. 「自己認識」がテーマ
- 大問3: 文明人としての自分を見つめ直す
- 大問4: 自分の性格・行動を見つめ直す
2. 「対比構造」が明確
- 大問3: 彼ら(少数民族) vs 筆者(現代人)
- 大問4: 民の自己認識 vs 周囲の認識
3. 「気づき」の過程
- 大問3: 体験 → 反省 → 気づき
- 大問4: 対立 → 指摘 → 気づき(始まり)
4. 「記述問題」が重要
- どちらも10点配点の記述あり
- 原因と結果、対比を明確に
💡 今後の学習アドバイス
説明的文章(大問3タイプ):
- 体験と思索の往復を意識
- 対比構造を図式化
- 抽象化の練習(具体例→一般化)
- 筆者の価値観の変化を追う
物語文(大問4タイプ):
- 人物関係図を必ず作る
- 心情の変化を時系列で整理
- 会話文の行間を読む練習
- 認識のずれに敏感になる
記述問題対策:
- 要素の洗い出し
- 型を使う(「AはXだが、BはYだ」など)
- 指定字数の8割以上を使う
- 「~ということ」で締める
時間配分:あくまで理想ですが・・・
- 漢字・知識:5分
- 大問3:20分(記述に7分)
- 大問4:20分(記述に7分)
- 見直し:5分
📚 がんばってください! ✨
この分析を活用して、国語力をさらに伸ばしていきましょう!