サピックス新6年生・国語攻略の全技術|Bテキストの記述とマンスリー対策の決定版
5年生までとは「別物」になった国語。偏差値を安定させるための保護者の関わり方を徹底解説します。
サピックスの新6年生が始まると、多くのご家庭で「国語が回らない」という悲鳴が上がります。5年生までの「なんとなく読めていた」レベルが通用しなくなり、抽象度の高いBテキストの記述に圧倒されるからです。
しかし、焦る必要はありません。サピックスのカリキュラムは、正しく向き合えば最強の武器になります。この記事では、受験学年の保護者が知っておくべき「伴走の極意」を深掘りします。
【この記事のトピック】
- Bテキスト「記述」の苦手を克服する3段階のアプローチ
- Aテキスト「知識・選択肢」を短時間で仕留める優先順位
- 精神年齢の壁を越える「親子の対話術」
- マンスリーテスト・組分けテストで偏差値を安定させるコツ
- 【禁じ手】やってはいけない国語の家庭学習
1. Bテキスト「記述」はこう復習しましょう!
6年生のBテキストは、解答欄のサイズが格段に大きくなります。白紙のまま固まっている子に「考えなさい」と言うのは酷です。記述力を育てるために、以下の3ステップを試してください。
ステップ①:授業メモの「キーワード」探し
サピックスの授業は、先生との対話の中に答えがあります。まずはノートやテキストの余白に書かれたメモから、解答に必要な言葉を3つ選ばせてください。これだけで「何を書けばいいかわからない」が解消されます。
ステップ②:構成案(骨組み)だけ作る
「◯◯という理由で(原因)、△△という気持ちになり(心情)、□□という行動をとった(結果)」という骨組みを口頭で確認します。文章にする前の「ロジック」を共有するのが親の役割です。
ステップ③:模範解答の「構成」を分析する
どうしても書けない時は、解答を写しても構いません。ただし、ただ写すのではなく「この一文が、問われていることのどこに対応しているか」を親子で検討してみてください。これが「型」を覚える最短ルートです。
2. Aテキストは「復習」ではなく「メンテナンス」
算数や理科に時間を削られる中、Aテキストを全部解くのは現実的ではありません。6年生のAテキストは、以下の「メンテナンス」に徹してください。
| 項目 | 取り組み方のアドバイス |
|---|---|
| 漢字・言葉ナビ | デイリーチェックで落とすのは厳禁。週末に「まとめて」ではなく、毎朝10分のルーティンに。 |
| 読解(選択肢) | 間違えた問題だけでOK。「なんとなく」で選んだ正解よりも、明確な根拠を持った不正解の方が価値があります。 |
| 知の冒険 | ここに出てくる語彙はマンスリーに直結します。意味が言えるかどうかをクイズにしましょう。盛り上がると思います。 |
3. 6年生の壁「精神年齢」をドーピングする
サピックスの国語が難しいのは、テクニック以上に「内容の精神年齢」が高いからです。特に「アイデンティティ」「葛藤」「互恵関係」といった概念は、11歳・12歳の子にはピンときません。
「この主人公は、なぜ友達が成功したのに素直に喜べないんだろうね? 自分ならどう思う?」
こうした問いかけを、お風呂や食事の時間にしてみてください。大人が「人間のドロドロした部分」や「社会の理不尽さ」を物語として語ってあげることで、子供の精神年齢は疑似的に引き上げられ、初見の文章への解像度が上がります。
4. 【要注意】やってはいけない国語の家庭学習
よかれと思ってやっていることが、実は逆効果になっているケースがあります。
- ✕ 親が赤ペンで全文添削する: 子供のやる気が消失します。要素(パーツ)に丸をつけてあげるスタイルへ。
- ✕ 「本を読みなさい」と急かす: 6年生に読書の時間はもうありません。テキストを「音読」する方が10倍効率的です。