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【中学受験国語】「視線を落とす=悲しい」で思考停止していませんか?物語文の記述で差がつく「心情の解像度」

国語

2026.02.16

【中学受験国語】「視線を落とす=悲しい」で思考停止していませんか?物語文の記述で差がつく「心情の解像度」

「視線を落とす=悲しい」で思考停止していませんか?物語文の記述で差がつく「心情の解像度」

中学受験の国語、特に物語文の読解において、多くの子どもたちがぶつかる「偏差値の壁」があります。

それは、登場人物の微妙な心の揺れを、ありきたりな言葉で片付けてしまうことです。

その「視線を落とす」は、本当に『悲しい』だけ?

問題文に「彼は黙って視線を落とした」という一文があったとします。
この時の気持ちを問う記述問題で、圧倒的多数の子が書く答え。それは……

「悲しい気持ち」

残念ながら、これでは難関校の採点官から「△(部分点)」、あるいは「×」を食らってしまいます。なぜなら、人の心はそんなに単純ではないからです。

心情は繊細に、そして複雑に“枝分かれ”している

「顔を伏せる」「視線を落とす」という動作の裏側には、文脈によって全く異なる感情が隠されています。これを私たちは「心情の枝分かれ」と呼んでいます。

ニュアンス 具体的な心情語
怒り・不満の枝 悔しい、憤り(いきどおり)、納得がいかない
罪悪感の枝 後ろめたい、申し訳ない、合わせる顔がない
困惑の枝 いたたまれない、決まりが悪い、戸惑っている
孤独の枝 寂しい、疎外感、誰にも分かってもらえない

物語読解の鍵は「心の解像度」を上げること

記述問題で高得点を取る子は、この「枝分かれ」の中から、その場面に最もふさわしい言葉を「選別」する力を持っています。

例えば、親に嘘をついて遊びに行ったことがバレた場面で「視線を落とす」のは、悲しいからではなく「後ろめたくて、合わせる顔がないから」ですよね。

この「精度の高い言葉選び」こそが、採点官に「この子は深く読めているな」と思わせるポイントなのです。

特に「空気を読まない(読めない?)」男子諸君へ!

正直に言いましょう。この「心情の選別」、特に男子にとっては苦行に近いかもしれません(笑)。

「だいたいそんな感じじゃん!」「細かすぎ!」という声が聞こえてきそうですが、受験国語は「心の論理パズル」です。日常で空気を読む必要はありませんが、テスト用紙の上だけでは、誰よりも鋭い観察眼を持ってください。

「悲しい」という便利な言葉を一度封印してみる。
これだけで、お子様の国語力は化けます。がんばりましょう!

まとめ: 動作の裏にある「本当の理由」を、語彙の引き出しから探す練習を今日から始めましょう!

小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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