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中学受験生のメンタルと声掛け

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2025.06.14

中学受験生のメンタルと声掛け

中学受験生にポジティブな言葉をかけるべき?

保護者の皆様はもちろんですが、中学受験生ご本人も相当メンタルを擦り減らしています。
学校の友達たちは時間を気にせず遊んでいるのに、
自分は塾に行かなければならない・・・なんてストレスを感じている子もいらっしゃるかと思います。

だからこそ我々講師は、なるべくお子様たちに前向きになってもらえるような、
ポジティブな言葉をかけるよう心掛けています。(少なくとも私は)

ネガティブな言葉はもってのほか。
講師たるもの、頑張ってもらえるよう必死にサポートする所存です。

が、しかし。
お子様たちの中には、もうポジティブな言葉にウンザリしている子も
存在します。これは教えていてすぐに分かる。

「大丈夫!この問題はこうやって解けばいいんだよ!簡単だよ!頑張ろう!」
こんな言葉が、まったく刺さらないお子様がいます。

ポジティブな言葉を言われ慣れていて、飽きているんでしょう。

私もそのタイプだったので非常によく分かるのですが、
簡単にできる!って言われても、ピンとこないし
できないから苦労しとるんじゃ、という気持ちになるといいましょうか。
反抗期もあったんでしょうが、先生の励ましが全く心に刺さりませんでした。

それではどうすればいいのか?どんな言葉をかければいいのでしょうか?

ウンザリしている中学受験生には共感が大事

ポジティブワードにウンザリしている子には
共感が大事だと。私は思っております。

そうすると、お子様は「おっ!?」となります。
こいつ分かってくれてるじゃんと(笑)

最終的には「でもここをこうやったらできるんだよね~」というように
前向きに持っていくのですが、
ワンクッション共感を入れると、より効果があります。

よく考えればそうですよね。
お子様たちは簡単、大丈夫だよと色んな人から言われます。
全然簡単じゃないよ、ふざけんなと思う気持ちも分かります。
声掛けをしている側も、良かれと思い声掛けしているのですが・・・
難しいですね、人の心って。

そんな中学受験生の気持ちに寄り添ってあげることも
時には必要ではないかな、と思っております。
励ますことも大事ですが、共感も大事、ということで。

何かございましたら遠慮なくご相談くださいませ。

小島一浩

小島 一浩Kojima Kazuhiro

早稲田大学法学部を卒業後、塾講師としての道を歩みはじめ、市進学院やサピックスにて中学受験指導に携わってきました。講師歴は20年以上にわたり、御三家をはじめとする最難関校から中堅校まで、幅広いレベルの受験生を指導しております。

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